違うんです
冷たいわけじゃないんです
俺だって
たまには熱くなれるんです

今も
熱いココロの切れ端が
この意識の奥底に
辛うじて残っているんです

ただ
それを
出さないだけなんです
燃やさないだけなんです

恐いわけじゃないんです
ただ
なんて言うか

怠いんです
ああダルい


いいえ
あるいは
恐いだけなのかもしれませんね
無尽蔵なモノなんてない
恐いんです
全部出しちゃうのが
自分が何時か
燃え尽きてしまうことが

ただでさえ
自分の蝋燭は
細くて短いんです
しかも
たまに
芯に黒鉛火薬が仕込まれていたりするんです
それを知ってるんです
感じるんです
だから
恐いんです

恐いから
セーブするんです
燃え尽きてしまわないように
からっぽになってしまわないように
要するに
節約家なんでしょうね
『今はまだ燃え尽きるには早過ぎる』

でもね
最近思うんです
『今はまだ』って
じゃあ
『其のとき』は何時来るんだろうな
って
もう『其のとき』は
過ぎ去ってしまったのかもしれない


さすがにもう
いいかげん
カサブタにも慣れましたよ
治りきらないうちに
剥がしてまた傷を
なんてこと
あんまりなくなりました

今頃になって気付いたんです
カサブタって
傷を治そうとして
できるもんなんですよね
小さい小さい細胞の
「生きろ」っていう
低い低い声なんですよね
「生きろ そなたは美しい」

つまり
もう
いいんです
傷なんて
どうせカサブタが治してくれるし
血が流れても
身体は生きようとするし
傷痕なんて
服で隠せば目立たない
傷つくのは恐いけど
そうでもない


話が脱線しましたね
ええと
別に
燃え尽きたら
そのときはそのときで
いいんじゃないかって思う
其れよりも恐いのは
燃え尽きないで終わることだって
それなら 人間
ちょっとでも多く
ちょっとでも激しく
燃えていたいってもんでしょう

死にたいわけじゃないんです
俺は
生きていたい
生きて もっと
楽しいことをいっぱいやりたい
好きな女に会って抱きたい
死んだら死んだでいいや
なんて言えそうもありません

死にたがりは目障りなんで死んでください
鬱陶しいので勝手に死んでください
ここでエネルギー移動の大法則
「エネルギーは高い方から低い方へと流れる」
テンションだって似たようなもんでしょう
俺は俺で好き勝手にやらせてもらうので
あなたもどうぞ勝手にしやがってください
ただ
俺の邪魔すんな

節約なんてのは
時として無意味です
だって
そこの曲がり角を曲がったら
車に轢かれて死んじゃうかもしれないし
逃走中の強盗に
背中を刺されるかもしれない
先のことなんて考えられないんです
明日のための今日ではなく
今日のための今日ですよ

だから
もう
とにかく楽しくって決めました
ええ
やりたくないことやってる暇はありません
俺は馬鹿です
だって
馬鹿の方が楽しいから
やりたいようにやらせてもらうぜ
ふらりふらり面白そうな方に進む
ルールは破るがマナーは守る
俺は正しいことは知りませんが
楽しいことは知ってます
あなたは
何が楽しいか知ってますか?

見返りなんていりません
そうしたいから
そうしてるだけです



線香花火ってあるじゃないですか
つまり
あんな感じです