雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ




小五じゃ、なんだそりゃ?みたいな感じだった。
今、これを読んで、ものすごい衝撃。
ああ、そうだ。
そうだ。
僕はこういうものになりたかったんだ。

パーッと5億円ぐらい儲けて、田舎で畑いじりしながら暮らしたい。
40ぐらいで隠居生活に入りたい。
それほど山奥でもないところで。
かといって、街でもないような。
結婚もせずに。
いいなあ。

まあ無理だろうけどよ。

そしてこのじめじめした時代のことを孫に話したい。
白髪で、いい感じに禿げてて、白ヒゲで。
池永さんとか、大矢さん系がいい。
ショーンコネリーでもいい。
で、いろんなことを孫に聞かせたい。
あのころはジュースが120円だったんだよ、とか。
昔、学校ではこんなことを教えてたんだよ、とか。
いいなあ。

前述と後述。
なんか矛盾してるけど。
「結婚しない」ってのと「孫と語らいたい」
矛盾してるけど。
実際、そうなんだから仕方がないんだけど。
矛盾を認めてしまえ。

絶対に何も貫けない矛と、絶対に何も防げない盾。
ぶつかるとどうなるんだらう?

そもそもこの命題には、絶対の定理がない。







この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば その一歩が道となり
その一歩が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ



アントニオ猪木氏が引退試合を締めくくった言葉。
もともとは一休禅師の言葉だそうですが。
僕、暗唱できますよ。
迷わず生けよ 生けばわかるさ。






五十年後に文学史に残る現代作家というスレが2chにあった。
いろんな人の名があった。

村上春樹
村上ドラゴン
山田詠美
吉本ばなな
星新一
山本周五郎
大江健三郎
藤沢周平
とか


対して、五十年前の作家

川端康成
太宰治
三島由紀夫
安部公房
戦後派の方々
檀一雄
第三の新人の方々


錚々たる面々。
大丈夫か日本よ。
春樹は残りそうな気がする。しかも教科書に載りそうな気がする。
残って欲しい。
ドラゴンは既に消えそう。
「限りなく透明に近いブルー」とかがこの時代を象徴した小説とか言われるのは、なんか嫌だ。
星新一は誰でも読めるし。残ると思う。
どうなるんだろ。
五十年後、生きてれば僕は66歳。
なんか嫌だ。







目が悪くて、星が見えない。
眼鏡を外すと、星が見えない。
夢の見過ぎで悪くなった、とは云えないけれど。