自分が心から「これは名言!」と思える言葉ってのは、
やっぱ自分の中から出るもんなんだ。
自分の経験は自分のもんなんだから。
借り物の言葉なんかじゃない、
大切なのは感情で話すことじゃなくて感情を話すこと。

今はまだ自分の愚かさとか駄目なとことか劣ってるとことか、
そういったもんが見えてこないから、マイナスの感情がないといえば嘘になるけど、
いつかきっとプラスの感情溢れる生暖かい目をできるときが来ると思うから、
ていうかそうしないと本当に駄目なんだから、
人間は二足歩行で前に進めるんだから、
向上心のない奴は馬鹿なんだから、
ハンバーガーだってベーコンチーズダブルバーガーだって作れるんだから、
俺はきっと大丈夫。

でも今は不本意なことに大丈夫じゃないから、
猫背ですっごい重いもんとか引っ張りながら、
勝ち目がないどころか勝負にすらならないってことを認めつつ、
それでも無様に足掻いてみようかと思うわけですよ。

意外と短期決着かも知れないし、
気球大陸横断レースより時間が掛かるかも知れないし、
でも別に予定なんてないし、
他に何にもないから、
もう精一杯じゃなくて命一杯に食らわしてやろうと。

次の場所に移ったなら、
そのときはツーカーのポケットティッシュよりも明るい顔して馬鹿笑いしながら発泡酒飲んでやる。
知ってた?
パーティのためなら命だって賭けられんだよ、
俺は。





ただ、当たり前になってたことが全部凍りつくのが怖くて寂しかった。
突きつけられた"のっぴきならない"現実には、一見選択肢があるようで実はないことがある。
本当は選択肢なんかないのに、わざと自分で新しい虚像の選択肢を作り出して、
そこに必死になってしがみついてるような気分になってしまう。
残されたものがどれだけしんどくて辛いものでも、
それを受け入れなければならない状況がある。
自分で「今はそうじゃない、今はそうじゃない」と暗示をかけるように呟いている。
思えば今までずっとそうだったのかも。

ただ、暗示が成功したことはないし、
しかしそれでも気付いたら自然に受け入れてた。
都合の良い俺の理屈に言わせると、
「今まではその程度のことだった」からと納得。
都合のいい俺の理屈が、
「やべぇぞこれはシャレになんねぇいきなり人生のラスボス出て来やがった」
と喚き慌てふためいている。

暗示は続いている。

なんとかしなきゃ、
なんとかしなきゃ、
なんとかすっきゃねぇ、
なんとかしなきゃ、
でもまあなるようになるだろー、
なるようにしかならねぇんだよ!
っていうかなるようになっちゃだめなんだよ!
でもどうやったらいいのさーそれ、
なんとかならねぇじゃん、
いやだからなんとかすんのさ、
なんとか、
なんとかしなきゃ、
なんとかせな、
なんとか、
なんか、

僕は元気です。
今まで元気じゃないことなんか、たった一秒でもあったか?





今、何をしてますか?ディスプレイ眺めてる場合か?
十年後、きっとあなたは十年前の自分を思い返して、色々考える。
十年前の自分に戻ってどうにかしたいと思いますよ、きっと。

今、どうにかしてください。未来を。
十年後か、二十年後か、五十年後から
タイムマシンで戻ってきたんですよ、今。





「ご機嫌斜め?」
「なんか顔暗いから」
「ちゃんと笑ってすごさなー」
女の子ってやつは、僕と同い年でも僕より年上なのです。
ちゃんと大人なんです。
ついでにアメリカ人なんだ。
大人は平気な顔して何だってやってのけちゃうんだよ。
でもね、
ガキだってその気になりゃあ、な。
「ん?なんで?」
「まじっすか;」
「ふいー」

僕が死んだって噂をね、流してほしいの。
そんでしばらくしたらポポイ星の民族服なんか着て帰って来る。
もちろん瞬間移動も覚えてくる。
シンクロ率なんか1000%超えちゃってさ。
満月見なくても変身できるの。
掌から出る微量な電流で直接記憶を操作することもできちゃう。
そしてゴム人間。
では、とりあえず重力20倍の宇宙船でさようなら。

飽いたらポイ
愛想尽きたらポイ
まあそこまで言うんなら次までは燃えとくことを許可してやろっか
あ、こっちの方が!ポイ

ポイされた方 あーれー
それも聞こえてない
もう覚えてないぴょん
あっちので埋まっちゃったぴょん

次のに火ィ付けて
胸一杯に吸い込んで
奥歯噛み砕け
女医さんに治療して貰えるかも





ああ
惚れたからには火傷するぜ
オロナイン塗って欲しいんだけど
無理だってさ
なんだそりゃ!
がはははは!!

あー
塗り薬ってこのへんかなぁ
どれやねん
めんどくさいな
このままでいいか
がはははは!!

あー
がはははは!!





そのとき、悲しかった。
だめだこりゃ、と、思った。
そこで口に出して言ってみた。
「だめだこりゃ」
声は少し擦れていて、もっとしっかり自分の声が聞きたくて、
もう一度。
「だめだこりゃ」
今度は上手く言えた。
そしたら、続く言葉が自然に浮かんできた。
「次いってみよう」

あるいは、自分には出来ないことだから
こんなにも響いて聞こえるのかもしれない。
だめだこりゃ、次いってみよう。





黄緑色のタッパーを開けると中には桜の花びらが一杯に詰まっていた。
その一枚が語りだす。
「マオヂマ、ンダオトイ、ウイウンフェア、カクンテ、オイナイジピア、ピエア」
何言ってんだか解らない。
でも、これだけは解る。
「カクンテ、トモダチイウイミ」
カクンテは友達だ。
でもそれに気付いた時には既にヘソの位置まで傘地蔵にやられていて、僕は手の甲からウミウシとナメクジを産み出した。

隣りではオナニーマシーンを突っ込んだニーチェが、レイアースを読みながら今にもウミウシ。
「け、ウジムシが」花弁が言う。蜜で誘う。
ウミウシ、蜜に誘われる。伸びたシベの奥にハメる。
僕は叫ぶ。そんなの酷すぎると。「ナメクジはどうなるんだ!」
でも花弁は「ミダソイミ、オエ、ミヴヅフィアウ、アオヅ、ポヴァシジョア」
意味わかんない。なんだよそれ。でも、そうなのかもしれない。ナメクジのことは確かに可哀想だけれども、仕方がないことなのかもしれない。世の中にはそういうことがたくさんあるのだ。

ウミウシが射精して、口を縛ったコンドームに穴を開けて、はい水鉄砲。
ぴゅー。
水鉄砲にやられてレイアース妊娠。でも7ヶ月目って言ってるから違うと思う。

先生、ウミウシ君が消しゴムの切ったやつ投げてきます。
ウミウシ君、本当ですか。
仁丹。





あのなぁ、ブス専なんじゃなくて、おまえが彼女の魅力に気付いてないだけだよ。
つまりそれに気付いた僕は、ひとつ上の男。
やったね!
キラーン!





もう金稼いだって仕様がないんだ。使いたい対象が、春風に吹かれて舞っている。
ティッシュペーパーが風に吹かれて、ゆらゆら、ゆらゆらら。
頭上2.5メートルあたりを、ゆらゆらら。
僕はせめてそれに触れたくて、必死に手を伸ばす。
垂直飛びを繰り返す。助走をつけて走り高跳びも。
たまに嫌気が刺して、駅前でポケットティッシュ。
でも「僕はあのティッシュペーパーがいいんだ!」。
もっと高く。届かねぇ。
あ、今、高さ的には届いてた!
でも、ゆらゆらら、くるりと舞って、ゆら、くぐり抜けて、ゆらり。
左手!ゆらり。右手で!ゆらり。足!全然無理!
この身長165センチ。あなたなら届きますか。
あー足痛てぇ。とりあえず風呂に行ってくる。
何処へも行くなよ!次は脚立とか持ってくる。
でもおまえ、地面に落ちんなよ!
落ちてるのは汚いだけで、どうにも悲しくなる周波数。





白い人が呼んでる。テーブルに片肘ついてこっち眺めてる。
何見てんだ。それは俺のテーブルだこっち見んな。
冷蔵庫にケーキがあるよ。
綺麗だ。つーか、やらしい。
あーやらしい。
ちんこには嘘つけないもんな。こいつだけには、パンダ。
パンダ、パンダのこころ。
除光液がべたべたして気持ち悪い。
耳が、ちょっとおかしいの。
こんなんだっけ。くだらない。
誰?このCD買ったの。
俺か。
俺しかいないのか此処には。
どうすんだよ、行くのか行かないのか。
だっけ?そうだっけ?

奥歯だよ奥歯。
奥歯ってな脳に繋がってんだよあんまりみんな知らないけど。
だから染みると痛いんだ。
あんたのさ、奥歯を噛みたいよ。
あんたの奥歯に届かないんだよ。
噛み千切っちゃってよ。そしたら届く。
飲み込んでね、まあ、吐き出したって別にいいんだけど。
ほら、その薄皮千切る癖やめなよ。
あばら骨くらいなら折ってもいい。
ヘソだよな。違う、奥歯なんだよ。
そこのあんただよ。その奥歯だよ。
それだよ。製図?うるさいよ。砂時計かよ。
もっとほら、引っ張ってよ。
見たいんなら頭開けようか?
いいよ、それで納得すんのなら。開けようか?これ。
言わないさ。
肉じゃん。
新聞紙じゃん。
伸ばしすぎ。
画鋲。
兵隊さんに。
お馬に乗ってさ。
インディアンをやっつけるんだ。
乳毛か?
燃やすか?
ケツ毛か?
しどろもどろだな。
ドグラマグラかもな。
ていたらくか?
なんでもいいや。
あってもはっても戻ちゃしねぇし、ちんさーなぐせはグリコの葉。
夏のちょ。
ぬるぽ。





それでも忙しさに助けられている俺は何だ。
アライグマか。
違う。
ナマケモノか。
生獣だろうか。

風呂から上がってネットを巡回して、実は今、とんでもなく落ち込んでいる。
もっと来いや!
俺はマゾだぜ。
でも、痛いのを気持ちいいと思ったことはない。

俺は何だ。
精神論者か。
違う。
ミスターストイックか。
違う。
自殺志願者か。
違う。
今から、生きて生きて生きて生きて、そんで終わる。
良かった。
とんでもなく落ち込んでいるが終わりがある。
良かった。

とても静かな夜だ。
静かな夜は、いつだって、誰かを泣かせている。
明日は死なないだろうし、明後日も死なないだろう。
たぶん、予定外のアクシデントがない限りあと50年くらいは死なないだろう。
今の自分は、これから生きていく中で、一番若い自分だと自分に言い聞かす。

さあ、動こうか。
立ち上がろうか。
もう歩けないって思ったって、
体を限界まで前に傾けりゃ勝手に足が出るだろう?





響く鐘の音のような、あのメロディーは、なんだっけ。
コリアンチャイニーズが攻める。ゴールポストを狙う。シュート!
なんでもないような事が幸せだったと思えないアイツは、飛び立ってしまった。
遠距離走を計るグラウンドに、初戦で負けたサッカー部の涙が詰まっている。
可愛くて憧れだったあのコは、獅子座の虜になって被ヒモ生活。
アンタは星になれるかい?
今日は見当たらないな、あの星が。

急に心が浮力を持ってしまった。瞬間。

確かにね、心に、鎖をかけておいたはずなんだよ。
でも、その鎖の先っぽを繋いでおくのを失念してしまった。
鍵掛けたって無駄なんだよ。浮いちゃえばそれまで。バイバイさようなら。
結構にマゾだよ。何故なら受け身は楽だから。

アウェーのグラウンドに石を撒き散らす。
練習なんてさせてたまるか!ポイ。

流星 ひとつ消えた

痴呆の真似をしてみたよ。
思うほど楽しくもなかった。
いつもとそう変わらなかった。
でも君となら違うと思う。
どうだい?





覚えていてほしいんだよね。
それで、もし、泣きたいような夜に思い出すことがあったなら、僕の勝ち。
どうだい?アウェーのグラウンド。
友達の家に泊まりに行ったとき、シャンプーを余分に使いまくった記憶はないかい?

ほら、僕の勝ち。
あんたの考えなんか、僕が頭ン中で勝手に書き換えて良いように理解してやる。





言葉が足りなーい
連絡がなーい
メールが来なーい





あーあ。
ツマンネ。
明日も同じ朝が来るんだぜ?

でもそんなことが
少しだけ楽しみだったり。
たり。





ああ
僕ってすてき

え?
君もすてき
うん





別に普通だ
「暇だ」とは言えない程度
今日は夢を見なかった
頬がコケてきた気がする

あなたの歌声を聞いた
負けじと口笛を吹いた
その時点で負けていた
それでも口笛を吹いた

じゃあ辞める? あっかんべー
片目じゃ距離感が掴めない
君は硬めでお願いします

舌が届かない一番奥まで届かない

死んだら、そうだな、肋骨でもあげるさ
孫の手代わりに使ってくれるとありがたい





感性を刺激しまくってくれるあなたの存在が
もう染みて染みて 涙がキラリ☆