だめぽ

どーいーつも こーいーつもー もうだめぽー





馬鹿の主張

あんたは俺を馬鹿にしてるんだろう。
自分が馬鹿なのは百も承知。
でも、
その場の雰囲気や社交辞令なら
そんなこと言わないでくれ。

俺は馬鹿だから
勝手な方向に解釈して
勝手に勘違いして
勝手にぬか喜びして
現実を見せ付けられて
勝手に落ち込む。

本当のところ、
俺はとっくに本気で
いつか爆発するのも時間の問題だろうって
自分でも分かってるんだけれど
導火線にマッチを近づける勇気もない俺は
ただこうやって悶々と、
自然に爆発するのを待つ他ないらしい。

俺は馬鹿です。
勝手に勘違いして
勝手に喜ぶので
どうぞもっと言って下さい。
落ち込むのは慣れた。





嫌い

嫌いと言う言葉
よく使います。
だけども
自分が思ってる以上の殺傷能力。
それに気付かぬ
私の鈍感、無神経と。

極端な一例になります。
私の場合「嫌い」と言われたら
出血多量で死にかけますので、
渾身の力で噛み返します。
もし冷静を取り戻せたなら
「やり過ぎてごめんね」
と言いオロナインを渡します。

私は変です。
その私ごとき呟きなので
微塵の参考にもならない。
分かってる、はい。
口出ししたかっただけです。





嫌い

嫌いと言う言葉
よく使われます。
だけども
あなたが思ってる以上の殺傷能力。
それに気付かぬ
あなたの鈍感、無神経と。

極端な一例になります。
あなたは「嫌い」と言われたら
出血多量で死にかけますので、
渾身の力で噛み返してきます。
もし冷静を取り戻せたなら
「やり過ぎてごめんね」
と言いオロナインを渡してほしい。

あなたは変です。
そのあなたごとき呟きなので
微塵の参考にもならない。
分かってる、はい。
口出しされたかっただけです。





黒と白

夜は好きです。
何か好きです。
あえていうなら、隠れられるからです。
悪いことしたわけじゃないけど、隠れたい。
そんな感じです。
いつか昼も好きになりたいと思いました。





無題

「出会う前のほうが
 私達はきれいだったね」

そんなことない。
そんなことはない。
絶対にそんなことはない。
そんなことないって!

そんなの
俺は
困る。





だめぽ

どーいーつも こーいーつもー もうだめぽー







こんなもんかよ

こんなもんかよ、
こんなもんじゃねえだろ
この世の暮らしは。
もっとなんだか
きっとなんだか
ありそうな気がしてるんだ。

俺は焦ってるのかもしれない。
ただただ、駆け抜けにゃならぬ。
立ち止まっちまったら、
今までの嫌悪やら後悔やらの波が
一気に押し寄せてくるから。
考える暇なんて与えずに
ただただ駆け抜けにゃならぬ。

常に予定を持ってたい。
自分に生きている目印を与えていきたい。
男祭り前、男祭り後、といった感じで
いつかそれを振り返るだろう。

何も考えたくないのが本当のところ。
何もしたくないのが本当のところ。
それでも心臓は低い声で「生きろ」と言う。
脳死患者は生きていると云えるだろうか?

ブラックベリーを両手いっぱいに摘んで
大好きな人の隣りで一緒に食べたい。
生きていて幸せだと笑いたい。
モナリザみたいな微笑みで。

自分の幸せが他人の不幸に成り得るなんて
そんなもん見たくなかった。
俺は幸せになりたい。
おまえは幸せになれない。
他人を犠牲にして生きる俺も、
誰かの犠牲になっているのだろうか。

十字架を背負って
神に許しを乞うて
それで罪が消えるわけじゃなし。
罪ならば全部認めるが
罰を受けてる暇は無い。

青い春を駆け抜けろ。
思考も論理も常識も時間も
追いつけないようなスピードで。
本当にそんなこと出来るならば、
わざわざ詩で言うことはない。
駆け抜けろ。
明日はどっちだ。





100g 98円

「コーヒーなんて
 ただの苦い水じゃない」

「おまえだって
 ただの肉の塊だろ」






たまには

 そのときは犬の散歩に行っていた。午後6時。辺りは薄っすらと暗い。この時期この時間帯は夕焼け的な暗さは既になく、周りの景色は無声映画のようなモノクロームの暗さに包まれる。
 煙を吸い込む。モノクロームの世界に一つの赤い点が生み出される。構図色彩的に問題ない。俺の好む構図だ。白黒の世界に、イレギュラーな赤。ただ、現実には大して美しいわけではない。ただ暗いところで煙草を吸っているだけ。そこには美しさはない。そこに美しさを求める奴はいない。
 新興住宅街に名目で作られたような公園を抜け、いつもと違う散歩コースを行く。もう雪は土の上、それも端っこの方に半分溶けて固まったような出来そこないしか残っていない。もっと雪の融点が低かったなら、人間はまた違った歴史を歩んでいたかもしれない。俺にとって今までの時間の重みなんてそんなものだった。キリストが生まれてから2003年。俺が生まれてから17年弱。今年はAM16年だ。ときどき自分が何歳なのかわからなくなる。
 そんなときあいつと出会った。道端の土の上に、雪だるまが居た。なんとなく俺を見ている気がした。あいつは普通の雪だるまとは一味違った。頭を垂れ、物憂げな様子でそこにひっそりと座っていた。俺はあいつの頭を真っ直ぐに戻してやった。直立したあいつには、それでも何かが足りなかった。まずあいつには顔がなかった。俺は顔になるような木の枝を探した。軍手に付いた雪が溶けて、手のひらにあいつの冷たさを感じた。近くに顔になるようなものは何もなかったが、俺は必ず何か見つけてやろうと思った。






自分が生きていると
自信をもって言えるか。
お前は本当に
生きていると云えるのか。

俺の身体の中では
あらゆる化学反応が起きている。
ヘモグロビンが酸素と合体し
細胞が細胞を産む。

生きるってことはつまり
化学反応だ。
合成タンパク質で包まれた水分。
傷は治る。

行動も化学反応だ。
意志も化学反応だ。
誰かを好きって感情も
所詮は化学反応だ。

テレビの中で男が歌う。
「生きてるってなんだろ 生きてるってなあに」
答える者はいないし
男も答えを期待してはいない。
そこには意味も論点も無い。

ここまで書いておいて悪いんだが
そんなことに興味は無い。
俺は此処に在る。
そんなことに興味を持つ余裕は無い。