服を着てる女

昔、
友達と
それぞれの女の好みを
調べようという
ゲームをやったことがある。

方法は
AVを何本か見て
それぞれに点数を付けて
みんなで笑い合おうというものだった。

俺の順番が廻ってきて
思った以上に大量のAVを渡された。
友達は言った。
「明日までに採点しとけよ」
彼の目元には
深い隈ができていた。


その日の深夜
俺は、
積み上げられた
AVを
早送りで
見続けた。

そのあと
しばらくは
服を着てる女が
やらしく見えて
しかたなかった。

今でも
たまに、
服を着てる女が
変にやらしく見えることがある。
困ったもんだ。




もしかしたら

CD聴いてても、
おまえのことを考える。
電車乗ってても、
おまえのことを考える。
何もしなくても、
おまえのことを考える。
だから、
もしかしたらなんて
思ってしまう。

おまえが
いなけりゃ
いいのに。





ばーか

こころの中で
「こいつバカじゃないの?」
とか思われてそうで
こわい。





自分が最低だと思った

自分が最低だと思った。
大嫌いだと思った。
誰にも言えない。
口にも出せない。





リスカ

知り合いに
リストカットを
繰り返す女がいて。

たまに
彼女に会うと
毎回、
左手首に
新しい傷が
増えていた。

ある日とうとう
彼女は、
精神科に
連れて行かれた。

そこで
彼女は、
軽い精神病と診断され
若い
男の
精神科医に
「身体に異常が及ばない程度なら
 リストカットも仕方ないでしょう」
と言われた。


それ以来
彼女は
リストカットをしなくなった。





オナニー

かといって、
俺が
医者に
「身体に
 異常が
 及ばない程度なら
 自慰行為も
 仕方ないでしょう」
と言われても、
俺は
オナニーを
やめないだろう。





イアンソープ

イアンソープは
泳ぐのが速いらしい
が、
おれは
負けない。


何故なら、
戦わないから。





今日も

眠れない。






世界の終わり

世界の終わりが
はたして
どんなものなのか
知らないが、
だいたいこんなもんだろうという
ビジョンはある。

説明はできないが
たぶん
それは、
当たってるだろうと
思うんだよ。
たぶん。
なんとなく。





夏の雨

夏の雨は、
蒸し暑いから
好きじゃない。

雨の後
急に晴れたりするときなんか
尚更のこと、
好きじゃない。

汗で身体が
ベタベタするし、
なにもする気が起こらないし、
寝苦しいから
好きじゃない。


それでも俺は
雨が
嫌いじゃない。





おら知らねえ

知らない人なんて知らない。






他人の文章

他人の
文章を
読むときは、
ちゃんと理解して
最後まで怠けずに
読むようにしている。

俺は、
文章を
書くことが、
どれだけ時間を
浪費するか
知っている。


しかし、
面倒くさくなって
適当に目を通して
読んだつもりになる奴の気持ちも
よく分かる。

俺にも、
たまにある。

疲れてるときと
自分の文を読むときだ。





おまえの夢を見た

今日
おまえの
夢を
見た。

ただ、それだけ。





なごり雪

少しの間ですごい色々あった。
もう会わない。
バイバイ。





悪い

俺が悪いと思うのなら、
それで気が済むのなら、
そう思ってりゃいい。

俺も、
謝る。

だけど俺は
やっぱり
おまえが悪いと思う。





俺は、
酒が
好きだ。

豊潤なる命の露を捨てて
なんの人生か?





彼女の仕草

ふとした
彼女の
仕草が、
あまりにも
エロティックで

俺は
ひどく
勃起した。