6月20日(Sun)

 夢見ましたー。高専戦争の夢。僕らは体育館みたいなスペースに集められてるの。人数にして3クラス分、100人くらい。残りの人たちは変なウイルスにあてられてゾンビ化している。理性のあるゾンビなの。そんで、恒例通り僕らを襲ってくる。僕らは体育館で作戦会議。議長は体育教師。ウゼェ。同じ学校なはずなんだけど、こっち側の(現実の)僕の知っている人は一人も居なくて、でも向こう側の(夢の中の)僕には普通に知り合いが居るみたいで。まあそういう世界。そこまでが、夢を見るために与えられた初期条件。夢にはいつだって勝手気侭なシチュエーションが用意されている。僕らは脳みそに初期条件をダウンロード/インプットされて、夢の中へー夢の中へー。あとは勝手にやってください。産まれて初めて夢を見たとき、誰かにそう言われた気がする。

 何故か体育館には各種武器が用意されていて、馬鹿な体育教師はゾンビ君たちがやってくるまでの間での武装訓練を提案した。何故か了承される。訓練が始まった。武器と言っても小機関銃からダンボールを丸めたやつまで色々衣。僕に当てられたのは拳銃。でも引き金引いて出るのは電子音。なんじゃこりゃあ。それでも訓練。腰を低く突撃、横に飛んで砲弾を回避!素早く体勢を整えて疾走!速攻!体育教師のアゴに銃口を押し当てて、おりゃ!ピロロロロロロロロロロロロロ。

 (中略)

 よくわからないうちに校舎奪還の為、廊下を疾走。なんで体育館出たら廊下なんだ。疾走。一緒に訓練してて仲良さげだった、向こう側の僕の知り合いらしい人たちは中略で死亡してしまった。僕はそのときゾンビを撲殺して奪い取った、二丁のハンドガンを手にしている。二丁拳銃でバンバン射殺している。銃声が続いて聞こえる。僕の指はマシンガンより早いんだ。弾がなくなった!画面外を撃ってリロード。階段を一番上から一気飛びしながら乱射。ゾンビに着地。

 途中の教室で某教師が生徒とファックしてたので射殺。そこから各教室を開ける毎に、必ず誰かと誰かがファックしてる。誰かが誰かとファックしてる。いつだって誰かが誰かとファックしているんだ。射殺したり、しなかったり。いい加減、うんぐりざんぐり嫌気が刺してくる。おまえらヤりすぎ。気が付いたら指が止まらなくなっている。常に二丁拳銃を乱射している状態で、僕は目に付くもの付かないもの全てを撃ちまくる。なんだか笑えてきた。笑う。そのあと落ち込むのが判ってる。だから笑い続けるんだよ。

 ファック軍団が廊下にまで進出してきている。喘ぎ声が三重四重、五重。無数に聞こえる。喘ぎ声の音波がうねりを形成する。気持ち悪くなって吐く。あんあんああんあんああんあんあんあん。吐き続けているのに胃の中が空っぽになるということがない。もう勘弁してください。喘ぎ声。粘着質な空気。擬音。毛穴から嫌な汁が出てくる。やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ。一通り叫んで顔を上げると、ファック軍団の男側はみんな影で、シルエットだけで、なにもない。あいつらはイかずに何時間もファックし続けられる、セックスマシーンなんだ。そうだった。僕らはセックスマシーンと戦っていたんだった。白人が黒人と戦ったように、セックスマシーンと戦っていたんだ。そいつはセックスマシーンだ!いくら叫んだって届かない。そもそもこの戦いには勝ち目なんてない。試合に勝っても決して勝負には勝てない、そんな種類の戦いがある。喘ぎ声は止まないどころか、どんどん数を大きさを甘さをパターンを増やし続けて、僕はついに内臓を吐き出して絶命する。

 それでも夢は終わらない。意識が勝手にストーリーを進めてしまう。主人公を変え、シナリオを変え、それでも結局は狂って死ぬ。そんなループがいくつか続いて、数時間ぶりに目を覚ました。寝汗が気持ち悪かったけれど、布団から出るのが面倒だったので、結局14時間睡眠。誇張でもなんでもなく、マクドか、寝てるか。ネトゲやり続けて睡眠不足なのと、どっちが駄目人間なんだろうと思いながらまた何度目かの就寝。