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十二月二十九日(木)

 二十六〜二十九日まで、兵庫県の出石ってとこらへんで撮影。正直くたくたなのだ。写真が結構撮れたね。何だ、城崎ってのはすごいよ。素敵な階段、素敵な煙突、素敵な板前、何でもありだ。滞在時間は三時間ほどであったが。

 僕は一介の工業専門学校生であるのだが、思い返せばこの一年は異常なくらい楽しいことしかなかった。ほんと楽しいことしか思い出せない。一介の工業専門学校生が、なんで一年間で映像作品に三本も出演してるんだよ。フィルム二本、DV作品一本、うち主役二本。おかしいね。誰にも説明なんてできないね。人生っていいね。

 三本ともビジュアルアーツ大阪校の作品であり、感覚基地もメンバーはほとんどビジュアルアーツの生徒であるので、今ちょっと数えてみたんだけれど、あの学校に顔見知りの人って二十人くらいいるんですよ。馬鹿じゃないかと思う。面白すぎる。よく「こういう映像に関わる仕事とかしたいんですか?」って聞かれるけど、まあ簡潔に答えると、「そういう仕事はしたくない」ですね。大好きなんですけどね。研究も同じくらい好きなんでね。そして、研究は一人でもできる。僕は友達に呼ばれてほいほい制服調達したり不器用に役者したりするぐらいが一番好きなんだと思う。さあでもとにかく論文書かないとなー。

 好きな映画って何?って聞かれて、とっさに出たのが庵野監督実写作品である『式日』であったのであり、なんだか無性に見たくなったので、今から見る。明日は八時間バイト、その後忘年会、朝まで飲んで、また八時間バイト。年越しは寝ます。一月一日は、1/365日としか感じないですね。今年も年賀状は出しませんよ。人が死んでるんでね。悪しからず。


 



十二月二十三日(金)

 天皇さま誕生日おめでとう。ぐらい、言ったっていい。

 更新できませんね。忙しくはない。決して忙しくはない。けれど、なんだか一日が二十四時間だとは信じがたいですね。前回予定を羅列しましたが、早くも波乱の展開。二十日に風邪を引きまして、バイトを休み一日寝込んでおりました。で、二十一日の撮影打ち合わせは、根性で出向き、きっと誰にも僕が体調悪いとは気付かれておらんかったと思うのですが、そのままカラオケボックスにて徹夜で立ち稽古。おかげで二十二日は打ち合わせなし。まあ二十二日の早朝はまだ稽古してたんですがね。歌ったりもしたけれど。

 さあ更新されない王様の中庭ですが、早くも閉鎖が決定しました。原因はProcessingの挫折。あとWikiへの展望。代わりにLiveDoorのWikiを開設しましたが、まだ色々整っていないので未公開。

 今日はバイトだったんですが、店長に「コバヤシの研究って何してん?」と尋ねられまして、苦労してテーマを思い出し「画像処理によるLED点滅周波数推定に関する研究、てやつです」と申すと、「LEDって消費電力ごっつ少ないやん。でも蛍光灯って大きいやん。あれなんでなん?」と尋ねられまして。答えらんないのね。いや、答えましたけど。すっごい難しい。pn接合におけるエネルギーギャップが・・・とか言うわけにもいかんしね。ちょっとこの問題を文系の人に説明する状況ってのを自分なりに考えてみると楽しいので、やってみて。そもそも僕って蛍光灯がなんで光るのか知らないんだよ。液晶の原理知ってても。

 某監督さんに、「たまにコバヤシくんの日記除くねんけど、専門用語ばっかりでわけわからへんな」と言われました。判らせようとしてません。メモですから。日記らしい日記が読みたいという人は、右上のlogって書いてあるところをクリックして、一年、二年、三年、四年前の日記を読むといいと思います。ぜったいあっちの方が良いこと書いてるから。もう良いこと言う気がないのよ。自分の哲学書き尽くしたし。

 エネルギーギャップって単語、好きですね。良い言葉が多いですよ、理系は。本当に。僕は「感覚基地」って理系の単語だと思ってますからね。自分で名付けといてなんですが。デバイスってのも、なかなかいいですね。いや、やはり日本語で素子と言うべきか。ああ、視覚素子。恍惚すら感じます。視細胞も、いいね。英単語になりますが、edge(エッヂ)なんて、たまりませんよね。この、dの入り方が素晴らしい。judge(ジャッジ)なんてのもありますが、そちらはいまいちですね。最大の魅力であるdが単語の真ん中に置かれていることにより、思惑が見え隠れ、俗に言う「狙いすぎ」の状態に陥ってしまっており、残念です。
 燐(りん)なんてのも、左右のバランスがいいですね。漢字は綺麗です。森、善、間など、シンメトリィな文字も良し。圏、県なんていう、バランスの崩し方が紙一重な感じもなかなか良いです。
 反対に、「〜」という記号はあまり好きではありませんね。機種依存文字がどうこうと言うつもりはないですが。{}(中かっこ)は好きです。プログラムで多用するからですかね。

 ああ、きりがない。このへんで。




十二月十八日(日)

 十四日は、撮影の打ち合わせ。と思わせつつドタキャン。
 十五日、今度こそ打ち合わせ。軽く動きを入れながらの演技指導。
 十六日、バイト。
 十七日、上映会。楽しすぎるジャスト24時間。
 十八日、バイト。

 時間がないっていうのは、言い訳以外の効用を持つことがあるんだろうか? 削る部分はどうしても睡眠時間になるので、目覚まし時計を買った。僕は電子音で起きられない体質であるようなので、左右のベルを物理的に叩くやつを。 「忙しい」「疲れた」などという言葉はできるだけ口にしないようにしている。ただ、「ねむーい」だけは我慢できない。あと「だるー」。どちらも意味的には等価。

 ただのメモになろうとしているが、特に構わない。

 十九日、予定無し。卒研に費やす。
 二十日、バイト。
 二十一日、撮影打ち合わせ。この日、初めて女優さんと顔合わせ。
 二十二日、続き撮影打ち合わせ。恐らく家には帰れない。この日で授業は冬休み。
 二十三日、バイト八時間。
 二十四日、コンテンポラリーダンス関連のイベント。宿泊。
 二十五日、続き、イベント。
 二十六日〜二十九日、撮影のため、城崎あたりへ。結局まだどこに行くのか知らない。
 三十日、バイト八時間。
 三十一日、バイト八時間。
 一日、初詣。
 二日、バイト八時間。
 三日、バイトか休みかわかんない。
 四日、バイト八時間。
 五日、バイト八時間。
 六日、バイト八時間。
 七日、予定なし。
 八日、バイト八時間。
 九日、成人式。
 十日〜十二日、授業再開。そろそろ論文に手を出さないとまずい。
 十三日、バイト。
 十四日、特になし。卒研。
 十五日、バイト最終日。この日から三月まで長期休暇。戻るかどうかは決めてない。


 朝起きたら何も予定がなくて、一日部屋に引きこもって、パソコンで音楽を聴きながら溜まった本を読んだり、濃く作ったカフェオレを何杯も飲んでみたり、あるいはJINROを飲んでみたり、そんなこんなで夕方になって、ああ俺今日なんにもしてないなー、引きこもりだなー、非生産的だなー、贅沢だなー。っていう時間が、僕はとても好きです。愛してる。好きなんですよ。好きなんだって!

 さあ、俺はどう生きるのか。生きられるのかこんな人間が。