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五月三十日(月)

四年と数ヶ月気になり続けていた、通学路にある喫茶店「マイウェイ」へ潜入。
コーヒーの種類が十数。
違いの判らない男っぷりを発揮。
でも缶コーヒーは、コーヒーじゃなくて、缶コーヒーっていう別の飲み物だと思う。

感覚基地活動。キューブ工作。
幸せになる。
が、やはり電車代が洒落にならぬ。
あまりの洒落にならなさっぷりに、某氏に五月五日の日記に記した図書カードを換金してもらう。
皆の者、某氏は神であられるぞ。

帰宅路、電車で銀杏BOYZを聞いていると、おろろ、いいじゃん。
購入から約二ヶ月経ち、自分的銀杏BOYZブーム到来。
「駆け抜けて性春」で、やられる。
涙を欠伸で殺しながら鼻をすすり聞いていたが、さすがに乗客に不審な目で見られてしまう。
いつも、同じ箇所で鳥肌が立ち、鼻腔が圧迫される。
「ゆかり」に代表される、全ての代名詞としての偶像を抱いてしまった人間は、聞くべき。
ゆかりが、具体性を持たぬ代名詞としてのゆかりのままで、語りかけてくるんだよ。
これが涙せずにいられようか。
誰というわけでもないのに、誰というわけでもない誰かを想いながら、泣いた。
そしたら駅に着いた。

帰宅後、「辛」という字に一本線を付け加える形で、「幸」が訪れる。
とにもかくにも受験に受からなければならないの。
自分で自分を追い詰めまくっておるのに、いかんせん、行動が始まらぬ。
まずいよのぅ、と思いながら、再び「駆け抜けて性春」で、おろろ、泣く。

パンクブームの拙者は、色々と弊害が起こるので、注意。
餌を与えないでください。
素敵なものは、少しでいいから分けてください。




五月二十九日(日)

なんのためのアルコールか
ということを 忘れない
もちろん酔うため

では なんのために酔う
なんのために苦虫を噛み潰してまで生きてみせるのか

なんとなく
という動機は
理由として耐え得るだけの力を持っている
なんとなく だなんて なんとなく貧弱な気がするだけでしょう?
気持ちに名前を与えないと やってられない?

感情ベクトルの 一番大きな成分に
名前を与えて 記号化 単純化
判りやすいね 安心した?
記号化の目的は 判りやすさと 覚えやすさ

貴方が名前を付けた感情 呟いてみてよ
それだけしか感じなかったの?
そんなにわかりやすい 計算しやすい
角度って0°と30°と45°と60°と90°だけなの?

言葉というものの 表現率の低さ 愕然とします

嬉しくて痛い 怒っているけど歯がゆい 肘から先だけ切ない
色ってのは 無限にあるはずなのに
反射する光の波長 その大小を区切って
ここから赤 黄 緑と 定義してしまっているに過ぎなくて
さらに 明度や彩度といった軸も御座います
感情もそれと同じようなことが言えるでしょう

僕ら もう そんな定義では満足できない
色相環には載っていない色
そこいらを見渡すだけで 在りすぎて
でも大っぴらな規定では256色しか使えなかったりするんだよ
感情はそれ以下だよ

色相環には載っていない感情 名前を与えられなかった感情
そういったものの再現を目指したものが
前衛芸術と呼ばれるものなんだと
一人 合点してました

ああ だから あんなにもわけわからんのやね
でも たまに 気持ちいいよね

ちょっと わかりはじめて
わかったような気になりはじめて
俺は少し 嫌な奴になってるね


- - - -

「嬉しい」を下地に吹きかけて
「切なさ」をランダムに ストライプ状にトッピング
「かすれ」「ぼやけ」のエフェクトを適用して
新規レイヤーに「ゆらゆら」「もやもや」「ふわふわ」を薄く吹きかけ
透明度84%で下地に重ねる

二つの画像を同時に表示したなら
たっぷり水を含ませた水彩画用ペンで全体をにじませ なじませる
スパゲティ配線をスキャナで取り込んで
右半分にだけ貼り付ける
合わせ目を消すことも忘れずに
覗き穴みたいなマスクを形成して 穴が移動するようプログラム
けして全体は見えず 覗き見えるは穴からの断片的な情報

さあ 印刷しましょう
プリンタは古い方がいいですね
わら半紙に印刷できたなら
それをゆっくり時間をかけて燃やして
最後に出た煙をビニール袋に閉じこめます

はい 感情のできあがり
なんだか少し悲しいね

でも それは もう 今の感情じゃないね
少し 救われないね




五月二十八日(土)

 七回くらい、ああ、俺、今、死ぬんだなって思った。ゆらゆら帝国「SweetSpot」購入。馬鹿聞き。一日ゲイ体験。飴にフェラチオ。不味い。隣で女性器(飴)を美味そうにベロベロと舐め回す男あり。ああ、チンコって不味い。飴だけど。

 もう、ちょっと、酔っている、というのは、攻撃をかわさなければ、と思い、呑むは、牛乳とスピリタス(AL 97%)を湯飲みの中で混ぜた得体の知れぬ液体、ああ、耳元の装置からは、ゆら帝、たま、ナンバーガール、不協和音、ああ、俺の目ン玉の裏側に這入るのはやめておくれ、てな感じでしょうか、ああ、気持ちわる。

 だって僕は子供が産めないから。

 たとえば僕が梅酒を目にしてロッカー(rocker)みたいだ、と連想したとします。そういう連想回路の云々は置いておいて、まずそういう連想があったものとします。そのとき、僕がそれを口に出すようなことは数少なく、というのは、僕がいきなり「ロッカーみたい」などと発すれば、それを耳にした相手は悩み悩み気になって眠れず、風呂を出る際に身体をよく拭かずに枕をびしょびしょにして悲しい気分のまま肺炎にかかり寂しく死んでしまう可能性があるからであり、しかし、ごくたまにそういう僕の連想を安心して口に出すことが出来るシチュエーション、というものがありまして、僕は、それを愛している、とても。そんな一日だったわけですね。あ、ミケランジェロみてぇ。モスキートやんね。怒り73%やけど位相違うから伝わんないもどかしさとか、あ、ちょっと切ないね。といった感じで。

 はい、酔い、いえ、気持ちわる。画家志望の彼女が、東京へ絵の勉強に行く予定だった彼女が、入院しましたよ。フェルマータは、本当は、青を褒めて欲しかった、認めて欲しかったんじゃないと思うよ。だいたいそうやんね。おやすみ。




5月27日(Fri)

 今これを書いている時刻は午前四時三十六分であり、それは二十八日であるのだが、しかし俺の中の時刻、日付が二十七日であると告げるので二十七日の日記である。午後九時に眠り、午前三時半に目覚めた。電話をして、今、電話をしながら相手を寝かすという大儀を全うし、とても気分が良い。というのは半分嘘であり、お腹が空きて気持ちが悪い。カレー食べてきます。

 食べてきた。今日は感覚基地のお友達が作品を創るのに参加してくれ、ということで、またも腰を右以左弁しつつ大阪へ向かうのである。ゲイの中学生役。素敵。男に恋をさせてみせる。今日の朝日は、なんだか少し優しいね。電話のせいであるとは思いたくないのだが、いつもと違った点といえばそれくらいであるので、仕方がない、思う。ああ、それにしても、電車の時刻まであと一時間、どないせいっちゅうねん。

 頭の中が電磁波で荒らされているような精神状態、というものがある。どうしてか最近は少ないが、僕もそれに困らされたことがあるので、よくわかる。どうも、それが周りで猛威を振るっているらしく、いやあ生きにくい世の中ですね。そういう状態に陥った人物の対応をする、ということが増えた。格段に増えた。嬉しい。が、ほんの少し、僅かに、悲しくも思う。拙者は、拙者の本当を、誰にも言っていない、このまま誰にも言えないんじゃないだろうか、と。言わない方が、全ては円滑に進み、日本は安泰である。言いたいじゃん。引く相手を想像すると、そんなもの、ね。口中に広がる、苦虫の、味。




5月26日(Thu)

「今どこにいるの?」
「ひみつ」
「何をしているの?」
「ひみつ」
「何がしたいの?」
「ひみつ」
「何を考えているの?」
「……ひみつ」


- - - -

何を考えているの?
って
一番、訊かれたい質問だった

その答えを積み重ねたものが
自分を表すと思っていた
ずっと
ずっと
それだけ訊かれたかったんだよ

書いちゃったね
もう
一番じゃないね


- - - -

いくらか時間が経ちまして
俺は 明るくなったよ

その髪の色が
昨日 黒くなったよ

泣かなかったよ
何故って そりゃあ
そこまで悲しくなかったからでしょうに


- - - -

あれ
なんだ俺
ここで
三角座りで
何処で?
なんだ俺

あれ
なんだ
あれ




5月25日(Wed)

 見つけた。


天王寺から帰還できず午前零時四十分。
翌日昼頃、活動を再開する。
そのまま学校へ行こうとするも、近鉄郡山にたどり着いた時点で、
俺の中のやっかいな奴が顔を出し、その空気に当てられ、結局帰宅。

電車の連結部で三角座りをして眠る。
眠れず、まんじりもせず、コンバースを眺める。
とっくに切れた携帯の充電。
今、耳元の装置から微かに流れ出す旋律が途切れたら、このまま死んじゃうんじゃないだろうかと考える。
人の流れに逆らい、快速から各駅停車に乗り換えて座席を確保。
あんなに太陽を恨んだ、羨んだことはない。

カジュアルでスタイリッシュでお試し期間な絶望を適用してみて、一人で笑う。

駅から自転車での帰り道、黒染め液を購入。
そのままノリで黒くする。
何を考えたのか、ビニール手袋を装着せずに黒染めをしたため、
両手が灰色に染まって予想以上に気持ちが悪い。
いつだって、気持ち悪さは過剰には予想できない。

Hawaiian6を聴いて、液状の糞をぶち撒き、また聴く。
昨晩の便器に浮いた吐瀉物がフラッシュバック。
「リリィ・シュシュのすべて」を数分観て、やはり諦める。
その後「害虫」にシフトするも、やはり諦める。

なにもしていないのに鼻血が出る。
なにも悪いことしてないのに鼻血が出る。
俺はなにも悪いことしていないのに、それでも鼻血は果たして出る。

黒髪になったのに、真面目に見えない。
チバさん(THEE MICHELLEGUN ELEPHANT)みたいな頭にしたくなる。
と同時に、前髪を一直線にしたくなる。
どうして両立ができないのか、腹立たしく思う。
それはね、チバさんの前髪が一直線ではないからぢゃ。
そしてお前がチバさんではないからぢゃ。
なーんだ。

猟奇的な彼女の脇毛を抜く役になりたい。
猟奇的な彼女は、脇毛が気になるたびに僕の元へ来るのだ。
そして「脇毛を抜いてください」と懇願するのだ。
猟奇的な彼女は、猟奇的に脇毛抜きを強要するとどういう目に遭うのか知っている。
だから僕は、ちょっと苦笑いなんか浮かべながら、猟奇的な彼女の脇毛を抜く。

猟奇的な彼女は、いつもの猟奇的っぷりで僕に「笑うな」と言う。
僕は「ごめんごめん」と言う。
そして、できるだけ痛くないように、脇毛を抜く。
ピンセットで脇毛のできるだけ根本を、肉を摘まないよう注意しながら、
猟奇的な彼女が痛みを覚えることがないよう、そっと、脇毛を抜くのだ。




5月23日(Mon)

 俺もとうとう、自分の天使を見つけたかもしれない。犠牲は大きかったけれど。DJMAXがβテスト終わりましたね。何故だか義務から解き放たれたような開放感。

 貰ったまま放置されていた百色眼鏡をやっとこさ見る。なんか、期待しすぎたかも。結局題名との繋がりを見つけられず。語感だけとは思えないんだが。ずっと、「桃色眼鏡」だと勘違いしていた。ていうかむしろ桃色眼鏡かも知れない。帝国っていいね。作務衣を着たい。不幸なことに、小雪が苦手であるので耳かきしてもらいたくなる衝動にはかられなかった。なんだかなー、体調良いときに見ればまた違うと思うんだけど。といった感想。最近また映画をランダムに見始めているのだけれど、あれですね、怖くて下手に感想とか書けない。もう、僕のこと思い切り蔑んでくれれば少しは助かる道も開けるかも。

 何がメジャーなのかもよくわからない生活ですが、少し、メジャーなものを好きになれたら楽しいだろうなと思う。今メジャーな音楽って何なんだろう。オレンジレンジとかかな。平井堅とか。あとモーニング娘?あー、もう思い付かないので、最近のトップ3はこの3組なのでしょう。他にも、トムハンクスや、スポーツ、何か知らんが有名なドラマ、観光地、新スポット、アカデミー賞、CM、女性作家、等々、具体例は浮かびませぬが、メジャーなものを好きになれたら、きっと楽しかろうと思う。くそう、簡単に情報手に入れやがって、と思う。あ、いや、逆にメジャーなものは情報量が多いから、選り分けが大変なのか?煙草だけは新作です。特技は、気をつけの姿勢から身体を後ろに反らせてそのままブリッジができることです。銃は持ってません!はじめまして。

 明日は天王寺呑み。




5月22日(Sun)

 さんざん眠って夢を見た。が、あばらが折れていなかった絶望。「目ぇ噛んで死ね」を口癖にしよう計画。口癖はいつも自覚から創られる。上手くいったことはあまりないけれども。

 ひょんなことから、吉本の芸人様とお知り合いになる。何かあれば報告します。今、お尻合い、お尻愛、尾尻間といった単語が思い浮かぶが、特に関連はない。暇であったので、原稿用紙5枚という規定で童話を書いて応募してみる。小学生の心理は書きにくい。このマセガキめ、という感情を誘発させるという点では大成功。あんなガキがいたら、むちゃくちゃムカつくか、むちゃくちゃ素敵。一人何編でも応募できる上に賞金が結構出るので、上手い具合に話が浮かびまくれば応募しまくろうかと思案。


あたまが割れて月がでた
きいろいぢめんに血がたれた
出血多量のお月様
貧血おこしてまっさおなものだから
病気のようなさびしさで
地面がぼうっと光ってる
うんきれいだね
(たま/月夜の病院)

 少なくとも僕にとっては、たまは天才。




5月21日(Sat)

 感覚基地活動。30cmの発砲スチロール立方体に、風穴空けたりしてました。あんまりここで報告するのってどうなんだろう。まあ止められるまでやりましょうか。最近多発する天使の正体により、今日も充電完了。27時間で、105円のパンときな粉棒しか摂取しなかった為か、腹が痛い、熱っぽい、頭が重い、体が硬い、目付きが悪い、等の弊害が発生中。意中の子鬼さんストラップ入手にてチャラ。ヘッチャラだい! って言いたい。

 今月は前半にスパートをかけてしまったため、もうそんな書くエネルギーも残ってない感じです。ぐだぐだいこう。

 ああ 今 俺 気持ちは笑ってないな ということが増えますね 広がり続ける世の中

 人格が入れ替わる などとエセサイコじみたことを言う気は無いのですが どうもね 頭の中 の ソフト その思考回路 ルーチン アルゴリズム 認識・思考パターン そのようなものが入れ替わる カチリと音を立てて入れ替わる瞬間が 確かにありました

 それはもう 見事な入れ替わり 戦争に反対する回路やら ナイスガイを演じる回路 女の子に殺されたいと渇望する回路 目ン玉に陰茎を突っ込み脳に触れてみたいなどと考える回路 などなど 特色に塗れたソフトが突っ込まれるものですから そりゃ自覚もするわ

 なんだか それが 減ってきた

 いえ 相変わらずソフトは突っ込まれます が その適用範囲 影響する範囲が 格段に狭くなっている

 別に 良いとか悪いとかいう話ではなく なんなんだこれは と 統合しようとしている奴が居る なんなんだお前 と 今 そんなに 髪の毛切りたくも無くなってるでしょう? なぁに あなた お腹 痛い



 本日第二幕。
 先程、起床。時刻は午前一時半。ああ、いつのまに眠り込んだのだろうと、やけに湿った体を起こす。目が痛い。髪の毛が気持ち悪い。風呂に入れてくれ。俺も風呂に入れてくれ。などと思いつつ、開きたるは冷蔵庫、青春の味、三ツ矢サイダァ。というのは全くの嘘であり、サイダァで青春なんて思い出さない。セールで買った、一本百五円の缶酎ハイが近いだろうか。流しに置いてあったウイスキグラスに注ぎ、飲む。炭酸とは、このように耳に触るのか。飲む。台所にぺたりと座り込む。飲む。静かな夜だ。鬱陶しい。

「ほら、食べなよ。もっと食べなよ。君が欲しいって言ったんだよ? 食べなよ。食べろよ。ほらほらほらほらほらほらほらほら。ねぇ食べてる? ちゃんと食べてる? 食べなよ。もっと。もっと。もっと」
と言いながら、最早頭の部分は己が手で汚く引きちぎられ、辺りには粒あんが散乱し、もっと、もっとと呟きながら首の部分に手を突っ込み、中身を取り出し続けるアンパンマンを夢想していると、ゲップと屁が同時に出た。いつもとは違う視点の台所、少し泣きたいような心地になるが、泣かない。静かな夜はいつだって誰かを泣かせている。僕が泣いたら、君が泣けなくなるから、泣かない。耳障りなサイダァが、なくならない。




5月20日(Fri)

 鋼の錬金術師、というマンガがある。今日はこのマンガについて考察したいと思う。

「ねぇ、私のハサミはどこかしら?」
「ハサミ? 筆立てに刺さってないの?」
「うん、いつもここに置いてあるんだけれど」
「仕方ないなぁ。バチバチバチ……はい、ハサミ」
「ありがとうー」

 こんな感じだろうか。読んでいないので内容が判らない。或いは、主人公の名前が鋼なのかもしれない。この場合、かの迷作「鋼のガールフレンド」との連携とも考えられる。いや、あの作品は、鋼という人物のガールフレンドではなく、ガールフレンドが鋼であるという設定であった。気がする。つまり、あのマンガも主人公が鋼製であると予想できる。

「この銃が見えねえのか!」
「ほら……ここだ、ここ、よおく狙って撃てよ」
「この野郎!」
 バーン(銃声)
 ガキーン(反響音)
「何ィ!?」
「俺の身体は鋼製だ」

 くだらない。くだらなさすぎる。いやちょっと待て。主人公が鋼である限りは、やはりそのニックネームも鋼であるべきであろう。ということは、鋼の錬金術師のガールフレンド、という解釈もできる。あの漫画はサイドストーリーであったのか。ともなれば、エヴァンゲリオンのキャラクターも関連して然りというものだろう。

「初号機、完全に沈黙しました!」
「なんてことだ……人類もここまでか」
「僕が行こう!」
「君は……鋼!?」
「くらえ!バチバチバチ……比較的でかいハサミ!」

 駄目だ、人類が滅ぶ。原点に還ろう。錬金術というものは、そもそも金属を化学的な手法等で合成することにより、絶対的財力単位である金の生成を目指した中世ヨーロッパの学問である。

師匠「君、まだ居たのか。今日はもう帰りなさい」
弟子「待ってください、もう少しで何か掴めそうなんですよ、これとこれを粉末にして250ケルビンまで……」
「いい加減にしたまえ。もう閉めるよ」
 バヂバヂバヂバヂ!
「ッ! 出ましたよ! 反応は安定しています!」
「これは……完成したというのか」
「やった!これでみんなが金に苦しむことはないんだ!」
 バーン!
「し……師匠……?」
「よくやった。この研究は更に精度を高め、世に発表することにしよう」
「ど、どうして……がふっ!」
「もちろん、儂、一人でな。がははははは」
「そんな鉛玉が僕に効くと思っているのか!」
「なんやて?!」
女「彼の体は鋼製なのよ」
「誰だ貴様!」
「鋼の錬金術師こと僕のガールフレンドです」
「では女、貴様も死ね」
 パーン!
「ちなみに彼女も鋼製です」
「なんですのん!?」
「そして師匠……あなたの体は、一体何製なんでしょうねぇ……」
「ふふ、鋼ったら、また悪い癖……そんなところも素敵……」



 A. 世の中、知らない方が楽しいこともある



5月19日(Thu)

 怠惰の極みを模索する一日。つまりいつも通りってこと。卒研テーマがほぼ決定。つまり死の宣告+ヘイストってこと。バニッシュ+デスでないだけ、まだましか。と、マイナーなネタで攻めてみる。時には悪魔のように激しく、時には天使のように繊細に。今、模写が楽しい。

 生まれて初めて、五月に五月病になったかも。五月病って具体的にどういうことか分かんないけど。気を抜いたら全然違うことしてるわけですよ。手榴弾投げたりだとか、なんだかよくわかんないけど気付いたら帰宅中だったりとか。一週間の合計テレビ視聴時間が一時間以下です。リアルに。ちなみにその過半数が「おじゃる丸」っていう。それでもやっぱり困らない。拙者は鈍読であるので、読書に充てられる時間は自ずと多くなる。髪切りたいのにハサミがない。ねぇ、私のハサミはどこかしら。




5月18日(Wed)

 そりゃあまあ、15日の曜日表記も(San)になりますっていう。みんな就職おめでとうよ。これで僕は一生、電化製品と花王製品には困らない。なんてことになればいいのに。

 着席した状態で板書などをしつつ、講師の話に耳を傾けるという行為が授業の定義であるならば、まだ今期は三度ほどしか授業を受けていないというていたらく。未だに教科名などを把握していない現状ですが、それでも何一つ困ることがないっていうのはどうなんだろう。うらみ・つらみ・ねたみ・そねみ・ひがみ。

 MunraaにFLASHメイカーを頂いたのでお礼に広告。今、メイカーが『芽以カー』と変換され、にやり。乗ってみたいけど乗られる方が好きですから。何言わせるんだ。

 最近は存分に引きこもっております。研究室へ行けども、大抵やり尽くした感が漂いて、所在なく電検三種理論本なぞぱらりぱらりと。このままでは偉く賢くなってしまいます。嘘です。「あなたのメラニン引き受けます」っていう会社を立ち上げたらそこそこ成功すると思うんですが、どうですか?一緒に。

 TOPに告知。そうさ拙者はフリペ展メンバー。歌い踊り、飲み飲まれ、痙攣・痴呆担当のフリペ展メンバー。

 水中が苦しいからって、空中が苦しくないと思ったら大間違いだの巻。誰か僕に黒髪にしろと言え。愛でるなら黒髪だよね。aikoから心変わりしつつある自分を自覚。+の方向から+0に漸近していると思ったら、1/xのグラフみたいに全然違う軸行っとるがな! てな具合の火曜日。から引き戻された水曜日。