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3月31日(Wed)

 さーあ三月終わるよ。酒、酒、酒と負傷したトムクルーズ並に酒を追い求め呑まれながら、どうにかこうにか生き延びてきたわけですが。今も少し酔ってる。ほんと、結構な頻度で飲み会が行なわれていて、それにものすごい助けられて、依存してると言ってもいいかもしれない。

 それがまたイチイチ濃いのよ。一回一回、自分の中に伝説を作ってる。マジでさ。呑んでそのままマクドのオープン行って、バイト中に何気ない顔してトイレ行って吐いたりな。それでも吐くの三回目ぐらいだから何も出てこないの。で、口の中気持ち悪いから水飲んだらまた気持ち悪くなって吐くの。そしたら薄まった胃液がドバーって。ていうか胃液って黄色いの?なんか変な液体吐いて自分で「やばい死ぬかも!」ってむちゃくちゃビビった。ちゃんと手は洗いましたよぅ。

 後日になってから「おまえ川落ちかかってたで?止めるん大変やったー」とか見覚えのないことを言われたり、自分の部屋で目が覚めたら鞄の中にスルメが袋から出た状態で大量に入ってたり、ていうか髪の毛染まってたり、まあ人生色々ありますよ。さすがに見知らぬ女の子が寝てた、てのは未だに無いけど。いや、見知ったのも無い。泥酔してる状態なら何されてもチンコ勃たない自信あるからね。経験ないからわかんないけどさ。だから、泥酔するわけなんだけれども。だから、泥酔できる。考えたくないことばかり頭を埋めるから、アルコールで脳ミソ溶かして、はい健全青少年。

 でも体は壊してる。酔っ払ったまま自転車で帰るから、擦り傷だらけ。転んだ時に薬指の爪の内側で内出血起こした。バク転しようと思って、結構本気で飛んで、左手と左肩で着地して、なんか死斑みたいなん出て腫れてる。しかも痛い。まあ楽しいんだから犠牲は付きもんなのさーと、納得してみる。3月なんて、嫌いです。大っ嫌い!

 明日は久しぶりにバイトがないわけです。ので、素面に戻って素朴に図書館に本返しに行ったりしようかと。もちろん太陽が昇る前に寝て、いいともが始まる前に起きて。痛いところに湿布を貼って、清清しい面持ちで。

 自称恋の天使という同年代ぐらいの女の子(ゆかり似)に、両手両足を縛られて無理やり眉毛を剃られるという夢を見た。これはどういうことかフロイトさん。




3月27日(Sat)

  シ リ ー ズ ア ラ イ グ マ

 いや、なんか走っててん。そしたら、高専戦争ってあるやん。その中でさ。よぉわからへんけど出れへんししばらくここおるしかないなーっていう(笑)まあ、とりあえず大丈夫やけ

「ふーん」
「うわ!びっくした!てゆか見ないで下さいよー」
「何メール打ってんのかなーって思って」
「いいじゃないすかー別に」
「いいけどさ。あーでも今電波届かへんで。一応隔離されてるし」
「マジッすか!」

化学科、て言うらしい。僕は今そこに居る。というか、既に一員と見なされている。
たまに戦争があること以外は、居心地のいい場所だ。教室にこんな居心地の良さを感じたのは初めてだった。
実際、戦闘がないときも他のみんなは新兵器とやらの開発に余念がないので、周りでは仕事にあぶれた通称「無職」の人たちが思い思いに時間を潰している。
戦闘員、ってやつだろうか。もちろん、僕も含めて。

「まじで。伊達に国立やってへんからなー」
この人はニナさん。男なんだけど、27でニナ。本名を聞いたことあるような気もするけど、忘れた。
戦闘に支障をきたすとかそういう理由で、戦闘中は名列番号によるあだ名で呼び合うことになっている。
7ならセブン、39ならサンキューみたいな感じだ。
たまに゛ゴリアテ"とかよくわからないのもあるけど、まあ色々くだらない経緯があるんだろう。

他学科とはいえ、元々は同級生だった。
名前で呼び合うことに抵抗があるのもなんとなく納得できる。
一瞬の躊躇が命を別ける。そういう場にいる。
そういう場にいるはずなんだけど、こうして教室で椅子をプラプラさせながら馬鹿な話をしていると、信じられなくなる。
戦中というのが嘘なのか、この下らない時間潰しが嘘なのか。
以前この話をニナさんに話したら、
「戦争やりながら自習だけの学生生活を送ってるんよ」
と、もっともそうだが明らかに無理のある返答を返された。

「イチ、そんなん送るアテとかおるん?」
イチ、というのが僕に当てられた名前だった。
もちろんここの生徒じゃない僕に出席番号があるわけない。
この学内に潜り込んでしまったとき、三人の男子生徒が目の前で死んだ。
その中に出席番号1の奴がいたらしい。
僕を化学科に案内したあと、彼女は飄々と「偵察中に他学科に出くわした。イチとマルコとジャーが死んだけど、私はこいつに助けられて逃げてきた」と言ってのけた。
僕も、それについては意見しないことにしている。きっとこういうストーリーなんだろう。
そして、僕はイチになった。

「まあぼちぼちメールする相手くらいはいますけど。おもろい状況やから送ろっかなー、と」
「ふーん」
「ふーん、って。あ、ニナさんアドレス教えてくださいよ」
「え?!いや、いいけどさぁ・・・しょうがないと思うけどなぁ・・・はい」
「しょうがないって? うわアドレス長ッ!だる!」

しょうがない、が示す意味も解ってた。でも、気付かないふりをするのが一番だと思った。
そのときはそれが一番だと思った。
大抵の場合、これが一番だと思ってする行動は、時間の経過によって最悪とまでは行かないものの、下から数えたほうが早いくらいの位置にまでランクダウンする。
そういうパターンなんだ。しょうがない。
だから、その長いメールアドレスを入れ終わる前に戦闘準備の放送が鳴り響くのだって、しょうがないんだ。
他学科による全く予想外の新兵器が投入されるのだって、しょうがない。誰もそんなことを予測することはできない。
まるでお話みたいじゃないか。コテコテで、ぐだぐだで。

数日後にみんなに聞いて回ったけれども、誰一人としてニナさんの、あの長すぎるアドレスを知っている、ないしメモリに残している人はいなかった。




3月26日(Fri)

 日本人なら黒髪だろ!いや、やっぱ黒だよ、うん。charaだって黒だよ。ELTのボーカルだって黒だよ。ビバ、黒髪!でももうそんな関係もない。

 2chで遊んでたら、とうとうオフしちゃいそうな勢いです。みんな生暖かく見守っていてくれ。そもそも自分は板に定着せずにフラフラと面白そうなスレ見つけては首突っ込んで去っていくタイプなんで、「オフ板住人?」と聞かれるのが一番痛いわけです。どうせ御気楽学生生活さー。

 そんなわけで今日はマクドバイトが18:00〜0:00というよくわからぬスケジュール。0時って何時なのさ。何?時間という概念が無くなっちゃう瞬間とか、そういうのを示唆してるわけ、このシフト帳は?電車で通勤してる人のことなんざ眼中にない職場です。まあ閉店作業は摘み食いし放題らしいので小躍りで行ってきます。あとテリヤキ用の肉を食ったら摘み食いで原材料制覇。「ツマミグイ」って単語が未だにエロく聞こえます。そもそも「妻」は解るけど「みぐい」って何なのさ!(理不尽

 忘れてた。日記を書き始めてから、2年と10ヶ月が経つらしい。つまり、2年前までさかのぼれるということ。なあ、あんたの16歳はどうだった?結局、16歳っていう年齢を好きになれたのか?15、16と無茶苦茶楽しかったらしいが、もう覚えてないんだなこれが。これを、覚えてないくらい楽しかったと言うか、忘れるくらいのもんだったと言うか。なあ、17歳は、それはそれは死ぬほど幸せだぞ。楽しみにしてろ。来年になったらきっと、18歳の自慢話を聞かせてやる。

時間が過ぎる。
俺は立ち止まる。
その地面ごとかっさらって、秒針が回る。
ベルトコンベヤーなんて生易しいものじゃない。
時間は優しくも厳しくも、平等でも残酷でもない。
要するに、そういうもんなんさ。

「時間が過ぎる」、なんつーのは余りにも寂しすぎる。
だから、どうせ過ぎてくんならせめて、
「時間を過ごし」てやろうかと思うわけだよ。

どうだい?




3月25日(Thu)

 えーと、昨日はルパンでフリータイムして、ベイビーカフェで死ぬほど食って、はっしー家前の公園(別名定さん公園)でだべって、トランプして帰って映画見て寝た。そういえば春休み入ってまた映画見てるんだけど面倒で書いてなかったんで、追記ー。

 って言っても、悲しいことに題名覚えてないんだなこれが。とりあえずイギリスとアメリカのミニシアター系が一本づつ。どっちも、結構見れた。どうもイギリス映画が好きらしいですわ。内容むちゃくちゃくだらないのに見入ってしまう。
 あと、「アカルイミライ」。オダギリジョーとクラゲにやられた。あかん、オダギリジョーがきてる。むしろ斎藤さん(新撰組)。内容は、あーさいかーって感じ。
 次。「月とキャベツ」。まあなんていうか、山崎まさよしが主演してたから。それだけなんだけど。悪くないんだけど、あれは映画じゃなくてプロモーションビデオ。OneMoreTime,OneMoreChanceっていう曲があって、その曲の歌詞に合わせて映画の筋を立てていった感じ。山崎まさよし聞いたことがあって、歌詞も知ってて、最後に完成した曲を歌うシーンでテレビの前で一緒に口ずさむことができるのなら、いい映画(プロモ)なのかもしれない。嫌いじゃないっていうかむしろ好き。バンド形式で歌ってるとこが見れます。あと、ブルーハープも見れる。うん、ブルーハープがすごく良かった。

 で、「スワロウテイル」。公式ページ消えてたのでレビューで。こういうのに出会えるからビデオや本のジャケ借りはやめられない。第六感で借りて、主演がCharaだと知ったときの衝撃と言ったら。本人見たことなかったんですよ。歌もちゃんと聴いたことはなくて、ただ昔耳にした歌声が素敵過ぎて心奪われたままだった。aikoの次はcharaですか。決して美人ではないんよ。でもあれはあかん。反則。そもそもああいう髪型に弱すぎるわけで。まあ僕の惚れた腫れたはどうでもいいとして、こいつは久々の大当たりなんです。今、映画ランキングを聞かれたら間違いなくこいつを一位にあげちゃいそうなくらい。何がそんなに良いのかわからへんけど、とにかく、むっちゃ見た。感動した、でも、素晴らしかった、でもなくて、むっちゃ見た。出て来る奴いちいち格好いいし。ビデオ欲しいって思うもん。万人受けするわけじゃないだろうけど、見て損はしないかと。

 昨日、そのスワロウテイル見てて気付いたんだけど、別にアレなときじゃなくても溜め息って出るよな。「はぁー」じゃなくて、「ほぅ・・・」っていうの。ちょっと違うか。少女がね、胸に刺青をするんです。人生で限りなく一番に近い二番目に綺麗な裸だったよ。何故かエロさが30%くらいしかないの。そういうシーンってさ、どれだけシリアスな内容でもエロさを拭い取れ切れないもんなんですよ。子供が死のうがドロドロした裏事情があろうが、それだけは絶対に拭い切れはしない。絶対。それを、30%くらいにしてるの。すっごいよくわからん表現やけど、ものすごいことなんですよこれ。すごかった。だって裸が綺麗やねん。あれを上手く使えば、オナニー数ヶ月我慢するなんて何でもないと思う。って言うのは大袈裟だろうか。

 



3月23日(Tue)

 シ リ ー ズ ア ラ イ グ マ

アライグマ「つまり、僕がアライグマになった意義ってのは、」

アライグマ、ストップモーション。
照明薄暗く。
男が歩み出る。それをライトが追う。

男「さあ、季節に環境に時空すらも飛び越えて、バラバラな感じで進んできたこのお話も、いよいよクライマックスという一点に向け収束しようとしています」

以後アライグマ、歩き回る男の背後でセリフをジェスチャーで表現。

男「いやー私も袖のほうで一観客として見ていたんですが、それにしても驚いた!特にアライグマと宇宙魔王との最後の決闘のシーン!血沸き肉踊るとはまさにあのことでしたね。彼女から貰い受けたトムヤムクンの固形スープがあんな形で伏線を張ってくると誰が予想し得たでしょう。そして明かされていく彼の過去がまた!前世はさかのぼり過ぎだろうと思いましたが、今考えると前世で明かされた北の国からのモノマネが、闇の剣に心奪われそうになった彼に喝を入れたんでしょうね。そして○○県中から集まってくる1024人の仲間たち!全員名前言えますか?え、私?当然でしょう。私は、ほら、あの、チェーンソー使いが好きでしたね。爆音を立てながら並み居る他学科生徒をバッサバッさと、、、」

アライグマ、切り捨てるジェスチャーをしながら調子に乗って男の前へ。
男と目が合い、しばらく見詰め合った後、舌打ちをしながら元の位置に戻り、ストップモーションのポーズ。
男が喋り始めると再びジェスチャー。

男「、、、ゴホン。(男とアライグマ、動きを合わせてオーバーアクションに)彼がアライグマになった意義とは?!そして同時に進行する高専戦争の行方は?其処此処で言の葉に袖をちらつかせる『彼女』とは?ええ、気持ちはお察しします、でも焦ることはありませんよ。お話には、終わりがある。いつしか必ず終わりはやってきます。まるで山の天気のように、躁と鬱とが切り替わる瞬間のように唐突に。あるいは愛するものとの別れのように、タンスに小指を打ち付ける刹那のように、、、って動くなぁ!」

アライグマ、男が振り返るまでの瞬間にストップモーションのポーズに。
男、アライグマを見つめた後、姿勢を正す。

男「さあ、また話が長くなってしまいましたね。はいはいもう邪魔者は退散しますよ。僕が退場したら、アライグマのストップモーションが解けて、彼はあの言葉の続きを語り出すでしょう。その後も、数々の物語がつむぎ出されるでしょう。SF、時代物、恋愛、極道人情、ミステリー、数々の物語が。そりゃ不思議ですよ、人間がアライグマになっちゃうくらいですからね。とんでもなく理不尽で、ストーリーは飛躍っしっぱなし。第三者の見えざる力を予想してしまうくらい強引な、のっぴきならない大事件。そのうえ不毛ときたもんだ。もうほんと、どうしようもないんです。どうにもならない。事実が物語として語られるのは、決まって物事が過ぎ去った後なんですから。聞いた後から動いたんじゃ遅い。遅すぎる。よく分かったフリが大好きな自称知識人サンはこんな言い方をします。『事件はいつもの日常の中に突然やって来る』なんてね。反吐が出る。事件も日常もないんですよ。あえて言葉にするなら『普通の日』。彼は、産まれて、育って、そんでなんだかアライグマになったんだ。それでいい。それ以外にない。でも私達はそんな普通の日々に意味を付けまくって生きてる。それもまた事実。自分の過去を未来を境遇を、なんとか脚色しまくってドラマチックに仕立て上げて、それに酔いながら自分に酔いながら、そう、人間は酔っていないと生きていけないんだ。自分に酔えなきゃ女に酔えばいい。女に酔えなきゃ酒に酔えばいい。酒にも酔えないなら、、、おっと、どうも話が反れますね。つまり、こういうことです。彼はある日アライグマになった。彼にはのっぴきならない過去がある。それが、それは、」

男、アライグマ「あんたの人生とどう違う?」

瞬時に暗転。
男、アライグマ、「動くなって言ったろ!」などと言い争いをしながら暗闇を退場。





3月22日(Mon)

 あらすじ。
 バイトして、6時からそのまま誘われるがままにカラオケ行って、オールなのに午前1時くらいに出て、腹が減ったのでフレンドリーにサラダバー食い尽しに行って、7人ですっごい濃い話して時間潰して、4時くらいに解散したかと思ったら結構シャレにならないヤンキーに絡まれて、土下座してテンション一気に下がって、更に雨に濡れてテンション下がって、朝日が出るまでサンクスで2時間くらいダベッてた。 ってのを文字に起こしてみると別にそんなでもないなーって。まあそんなもん。

 マクドはドキュンが多いのです。よってマクドメンバーでカラオケ行くと、みんな知ってる曲しか歌わなくて困る。もっと好き勝手歌えよ!どれがみんな知ってる曲なのか分からなかったんで、これは有名所!てのしか歌えなかった。あとゆずと。ゆずは有名だからね。おかげでゆずが好きになりそう。話に聞いたことはあったけど、「HY知らんの?!マジで?!やばいって!そんな人はじめて見た!」みたいな人が居て、もう可笑しくて可笑しくて下向きながらニヤニヤしてた。すごいな。

 フレンドリーのサラダバーは午前0時で終了するらしい。隠れベジタリアンなんですよ自分。だってサラダって腹膨らまへんやん。ピエトロドレッシングがあれば大タライ一杯の生野菜を平らげる自信がある。いや、マジで。自分でも怖いんやけど。野菜なんてもんは結局は水分と繊維やからね。まあサラダバーなかったんだけど。

 マクドメンバーで集まると話が濃い。自分の失敗暴露大会とか。落ちたバンズ(パン)使って見つかって怒られた!とかな。マクドバイトって用語が多いので有名なんすよ。だから、ほんま普通人には何言ってるのかわけわかんないと思う。「クーポンでディッパー出まくってるからチャート見んと俺ストックで漬けていかなウエイト無理やでー」とか「今日の昼ピーク、ライン一本でイニシ死んでたなー。ファイナル二人にアッセン付いていけてないし」とか。なんだこりゃ。確かにこんな話を大人数で明け方に一介のファミレスで話されたらちょっと困るかもしれない。まあ隣りのテーブルはずっとフェラとパイズリについて談義してたが。「俺はパイズリ!」って声がカーテンの向こうからするんですよ。ものすごい仲間に入りたかった。まーもーが仲間にして欲しそうな目でこちらを見ている。みたいな。

 ヤンキーはよくわからん。「おまえ五条舐めとんか?!舐めとんかっ聞いとんねんゴラァ!!」ってずっと言ってたよ。あと「俺誰か知っとんのか?!」って、知るか。事なかれ主義でビビリな僕は、遠くの方見ながら早く終わらんかなーって思ってたんだけど、結局は土下座と、近所のおばちゃんが怒声に起きて窓から「あんたらやかましいから他所でやってー。警察呼ぶよー」って言ったので解散したけど。法則を発見してしまった。ヤンキーは他人の介入を受けての去り際、すっごいフレンドリーに「悪かったな」って言う法則。

 で、帰って午前6時で、起きたら午後4時。月曜日はどこ行きましたか。




3月20日(Sat)

 まず、ゆかりの名残が残ってるかと思って過去の日記をさかのぼってたわけです。あれはバサラの日だったから、八月三十一日。なんか東京行ってたらしいね。忘れてた。てゆかね、三十一日の出来事は次の月に書いてあるはずだっと思って九月の日記見たら、まあ書いてなかったんですけど、ちょっと発見。僕、二人呑みしたことあるみたいだわ。忘れてた。確かに言われると覚えあるねんなぁ、西大寺の駅出てすぐのなんとかって建物の地下で、たぶん人生で最高額を奢られて、大人はすごいなぁって思った。そんでジャンカラ行った。まさか年賀メール送ったらいつのまにかアドレス変更してた、みたいなこんな有りがちな途絶え方するとは思ってなかったけどさ。幸せに。

 と、ここまで書いておいてまったく同じ事を九月に書いてあって鬱。成長してねぇなあ。それにしても、ちょっと恥ずかしいけど、僕、すげぇ良い事言ってる。びっくりした。九月七日の後半な。あかんわ、過去の日記を読むと、毎回とも過去の自分に驚かされる。なんで○ヶ月も前にこんな素晴らしいことに気付いている人間が今こんな状態なんだよ!って思うもん。またガーって読んでみよう。ナルシストか?




3月19日(Fri)

 昨日のこと。
 「飲もう。飲まずにはいられない」のメールから始まった飲み会の約束。まあ送ったの一週間くらい前だけどさ。林さんの高熱ダウンにより、松尾とサシで飲むことに。しかも松尾家で、たった二人で。キーワードは「伝説を作ろう」。二人呑みって一回もなかったんですよね。だいたいどうなるかは解ってたから。でも、それはいい意味で裏切られて。
 本当、ものすっごい語った記憶がある。でも語った内容はさほど覚えてはいなくて。男と女と恋と切なさとワイシャツ。と、ゆかりについて。っていうか七割方ゆかりの話だったよな。あー「ゆかり」っていうのは仮名なんだけど。名前知らないし。一年以上前に、日記にも登場したと思う。でも、あれとはまた違うゆかり。ゆかりは更に新たなる進化を遂げたんですよ。もうね、最強。名前も知らない顔もちゃんと覚えてない話したのも30分くらい、松尾に至っては約10分。テニス部。普通の娘です。これ、キーワード。たぶん、ずっとゆかりに恋していくよ。一週間に一回ぐらいは思い出す。
 すっごい卑怯なことやってるって自分でも解ってるんやけどね。自分の中にゆかりを作ってそこに思いっきり恋してる、要するにオナニーじゃん。お手軽で、進みようがなくて、でも騒げる。基準、っていうか、これ!っていうものは持っておいた方がいいと思うのよ。無理にでもそうしないと、あんまやってけないんだわ。というわけで、ゆかり再誕。これが携帯だったら、間違いなくハートマーク入れてると思う。
 恒例ですが、呑み会中に電話した方々、覚えてる限りでは三人ですが、ご迷惑を。お詫びに一人ずつメッセージをば。
「旦那さんを大事に!一回酔ったところを見てみたい気もする。でも今自分の状態がおそろしくマズイので一緒に飲むと自分の行動が怖い気も。お幸せに!」
「あんたは本当に幸せにならなきゃいけない人なんだよ。って、部外者二人で結論出したからさ、幸せになれって命令する。具体的に言うと、君とアゴは幸せにならなあかん人やねん。掴み取れ!摘み出せ!」
「このままじゃ本当に東京行っちゃうよー。なので、止めるなら止めて下され。止めないなら泊めて下され。座布団一枚。声は似てないと思う。僕は元気れす」
 教訓1:呑んでるときは携帯を目の手の届く位置に置かない。

 今日のこと。
 もうこれ書いてる時点で面倒になってるので、具体的な説明はなしで。一年後に自分で読んで解ればよし。
 いちご大福めざして奈良女子大学に潜入した。メルヘン門からは潜入不可。友のためにURLをメモっときます。
 ■http://box.elsia.net/~itigo/index.htm
 観客15人くらい?俺、あかんわ。ああいう安っぽいの大好き。控えめに言って、ししマルは今まで見た中で最高の芸人に見えた。そうやねん、役者って芸人やねんな。芸やし。やっぱ距離がさ、伊達じゃないんよ。内緒声が聞こえた。小林くんの内緒声が聞こえた。
「よしよしよしよし!じゃあ、今度は、こう、立ってみようか!」
あんたそら惚れるなっちゅー方が無理やわ。公演時間も、ちょっと物足りないなーぐらいがちょうど良いんやと思う。安っぽいってのはな、俺に対しては最高の武器なんよ。文句が言えなくなる。よって、誉め言葉しか浮かびません。でもそれ差し引いても行って良かった!てゆか小林くんに惚れたよ、うん。ずっと小林くん見てたもん。犬と。卒業とは寂しすぎる別れですが。つーかまだ出会ってもいないけどな。この季節は、きっと俺の星回りでは別離の季節なんだよ。誰も死ぬなよ。




3月17日(Wed)

  シ リ ー ズ ア ラ イ グ マ (高専戦争編)

 初めはそんなつもりじゃなかった。高橋が死んだ。友達って程でもないが、学校外で顔を合わせれば手を振るくらいの仲だった。僕は道路脇で銃を拾って、いいもん拾ったーと思ってさっき擦れ違った高橋を撃ってみたら、倒れた。自分の左手の中の反動と高橋が倒れたって事実が繋がらなくて、しばらく呆然としていたんだけれど、とにかく高橋のもとへ駆け寄った。
 隣りに立つと、まだ意識があった。仰向けにして、「だいじょぶ?」と声をかけた。高橋は、僕の方を―たぶん僕の方だと思うんだけど―を見て、「なん・・・あ」と呟いて、逝ってしまった。僕はとっさに、せめて銃を高橋から見えない位置に隠すべきだったと後悔したけれど、それもこれも全部遅かった。ああすればよかった、こうすればよかったなんてのは、手遅れになった後でしか思い浮かばない。あるいは、それが既に手遅れになったからこそ思い浮かぶ感情なのかも知れない。僕はいつだってそうなんだ。『早すぎる』か、『ちょっと遅い』。
 買物袋が地面に落ちた。オバちゃんが低い悲鳴を上げた。その全てがまるでカーブミラーに映った景色みたいに嘘っぽかった。とっさに逃げ出した自分も、足の裏が地面を蹴り上げる感覚すらも嘘っぽかった。そしてこれが夢なんだと気付いた。夢の扱い方なら少々自信がある。夏休みに寝まくってトレーニングした成果を発揮するときだ。(このまま、誰にも捕まらないところへ)。瞼をぎゅっと閉じる。目を開いたら、そこはもうこの手元の銃なんて関係ない世界。と、自分に言い聞かす。しばらく目を瞑った状態で走り続け、そして、ゆっくりと、瞼を、

 「んで、なんかこうなっててん」
 目の前の銃口に向かって、話し終えた。構えてるのは、僕より3つほど年上に見えるから、高2ぐらいだろうか。男が三人、女が一人。そのうち男二人が僕の額あたりに銃口を向け、残り二人は、やっかいなことになった、とでも言いたげな、手持ちぶたさの目でこっちを見ている。
 「高専戦争のことなら、ニュースやらでえらいことになってるから知ってる。ここがそうなんや?」僕は言った。
 四人とも制服を着ていたし、構えてるなんとかっていうライフルもニュースで見た覚えがある。えらいところに飛ばされた。目を開けると、目の前はフェンスで、それはそれは派手に衝突した。で、起き上がろうとしたら頭にビール瓶の口のようなものが押し当てられた。囲まれていた。しかも四人とも、蛮人に語る舌は持たぬ派らしい。あるいは口がないのかも。ため息が漏れた。自分のため息を聞いて、ふと思い出した。
 「ため息を吐くとな、幸せが逃げるねん」僕は言った。
 銃口を突きつけられるような状況になったときは、とりあえずなんでもいいから喋りつづけること。できれば相手に複雑な思考を与えさせるような話題を。何で読んだのかは忘れたけれど、この無駄な知識は十分役に立っているようだ。僕はまだ撃たれてはいない。
 「一回つくと一個逃げる。二回つくと二個逃げる」
 突きつけられた銃口の向こうの、引き金に掛けられた指に、先よりもいくらか力が抜けていることを視認する。もう少し。
 「それぞれ逃げた小さい幸せはな、十個集めると大きい幸せと交換できるねん」
 数歩先に立っている女の子の口元が少し緩んだ。この距離は厄介だ。僕がルフィかピッコロさんか、あるいはダルシムなら、こんな距離問題じゃないのに。
 「じゃあ、どうやったら小さい不幸は逃げてくれるんやと思う?どうやったら大きな不幸と交換してくれる?」言うには言ったが、反応が返って来るとは予想してなかったので少し驚かされた。
 「少し黙れ」
 なんや自分舌あるんやん。のセリフは、心の奥に留めておくことにした。タタタタタタン、という乾いた音と共に、目の前の男たちが小躍りした。女の子の構えたフルオートのサブマシンガンが、引き金を絞りながら軽く左右に振られる。それだけで十分だった。三人の男が崩れ落ち、少しし間を置いて変わりに僕が立ち上がる。
 「黙れはないやろー」と僕は言った。
 「で、どうやったら不幸が逃げてくれるの?」彼女が言った。

 これが僕と彼女の馴れ初め。無茶苦茶だよね。どうせ夢なんだから好き勝手やってくれ、っていう気持ちは少なからずあった。でも、そういうわけにもいかないんだよ。夏休みトレーニングの成果は、確かだった。問題は、一度夢に手を加えると、その後もちょくちょく自分でその話の進む方向性みたいなものを与えてやらなくちゃいけないんだ。どうやらそれが掟らしい、ということに気付いたところで、僕の夏休みは終わってしまった。つーかさ、勢いでこんな展開にしちゃったけど、これからどうすんだよ。全然わかんねぇよ。あー困ったどうしよう。目ぇ覚ましちゃうかな。夢オチって嫌いじゃないんだけど。




3月17日(Wed)

したいけど、できない。
できるけど、したくない。
マンガの世界も楽じゃない。

バックをとった! はずの俺が、
気が付いたら更にバックを取られてて。
全員で先制攻撃して全員で先制攻撃される。

振り向くな。
目を合わせたら魂ごと持ってかれちまうぞ。
まんじりもなく中途半端な位置を眺めながら後ろを伺う他ないんだ。

いいか? 俺。
やるぞ。
明日か、それとも明後日か。
あるいはどっちもか。
やるぞ。
やるんだ。

とりあえず
禁ヤク前の
最後の一発




3月16日(Tue)

 京都の花灯路ってイベントに行ってきたわけです。相変わらず平均年齢間違えたような。ちちんぷいぷいで特集組まれてたから、そんなら行ってやろうじゃないかと近鉄と京阪を乗り継いで約2時間。京都って地理全くわからないから説明できないけど、なんか1個の京都町がライトアップされてて、とりあえず練り歩けやーみたいなイベント。偉いさんが何か意味を付けたんだろうけど忘れた。一日じゃ回りきれないような規模で。

 高台寺ってあるじゃないですか。秀吉と、その奥さん(?)の、ねねの寺。あー奥さんなんか?よくわかんない。とにかく、ねねの寺。ねねの道とかいうのもありました。それ行った。なんかね、人生で一番綺麗な景観だったよ。マジで。日本庭園って下から計算しながらライトアップしたらあんなにも綺麗になるんだな。心を奪われた。検索したら写真も出てきたけれど、やっぱ本物はすげぇや。あれなら来年も行こうって思うもの。金かかるけど、映画二本見たと思えば惜しくない。何度も言うけど、本当に綺麗だったんだよ。カップルが多くて少し鬱。これで隣りに女の子でもいりゃ最高だなーって思ってしまった。大好きなんじゃなくて、ちょっとだけ好きな人。贅沢言うとaikoみたいな。

 清水寺も行ったか。景色に酔った勢いで舞台から飛び降りる振りをしておばちゃんに止められた。あっこから飛び降りるの、高層ビルよりも勇気いるよ。痛そうだし。たぶんボロボロなるし。ほんと全然引き摺ってるのな。息を吸って吐き出すごとに考えちゃってるから、できるだけ息をしないようにしてても、全てのことが繋がって見えてしまうから、こりゃもうどうにもならないなと諦めて女々しい生活を送ってる。努力はしてるんだけどね、もう居場所ないんやしさ。数えてないからわかんない。今俺は何pt貯まったんだ?何pt貯めたら何が起こるんだ?消しちまったから数えられないんすよ。なあ、何pt?ってまあワザワザ覚えてる人はいないけど。まあ5ptぐらいじゃない?

 今日は何をしようかな。起きたら12時過ぎだった。明日はやはりイベントだ。明後日もやはりイベントだ。そのあと何処へ行こうかな。部屋でも片付けてみようかな。電車に乗って行こうかな。映画でも見てみようかな。なんかやんなきゃな。つらいつらいと同情乞うて果てろ。明日雨らしいよ?残念ー。