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一月二十八日(土)

 卒研が切羽詰まっている。ぎっしりだ。でも今日は起きたら昼の十二時だったので、学校は諦めた。ぎっしり詰まっているのは実は別のものかもしれない。あるいは、パンクしてるのか。

 0,1,4,9,16,25,36,49・・・というと、整数の二乗が並んでいるとすぐ分かる。ここで、それぞれ次の数の差をとってみると、1,3,5,7,9,11・・・と綺麗に奇数の数列になる。ってな素敵な話を聞いたのだが、よく考えるとなんてことなかった。任意の数nの二乗と、その次の数(n+1)の二乗との差を考える。n−(n+2n+1)=2n+1で、これは奇数。題意よりnが1ずつ増えるので、奇数数列となる。

 東京タワーから五円玉を落として、それに当たった人が死ぬ確率っていうと、200年も経てばその人は死んでるので、命題的には100%である。つまり、このHPを見た人が死ぬ確率は、100%であるというわけ。こういうのは極論とは言わない。

 家にいるなら論文を書かなければいけないところなのだが、どうにもやる気にならないので、紙にフローチャートもどきを書いてそこにコメントを付け足して、だらだら考えてたんだけど、どうやら省略できる処理があるということが判明した。二度寝バンザイだ。判明してしまったからには明日にでもプログラムも書き直すが、省略してみるとフローチャートがものすごい短くなった。処理を書いてある四角が、四つくらい。シンプルで、あまり何もやってないように見えて、まあ成功と云える。

 まず思い付くままにとにかくどんどん注ぎ込んで、その後でひたすら削る作業に入る、というスタンスは実はかなり好き。何もなくなってしまう可能性も高いが。デザインという言葉の意味は削る作業にあると考えるが、実際には装飾という意味で使われることが多いように感じる。感じるだけで、特にそれがどうとかは思わないけれど。装飾はデコレートですね。半分くらいは、デザイナーではなくデコレーターですね。デザインってのは、なによりも、まずスペルが好き。

 暇にかまけてラーメンズのDVD。いや、暇ではない気もするが。身をもってゆとり教育に反対しているんだろうか。明日と明後日は恐らく泊まりがけ。




一月二十五日(水)

 まあそこそこ、人並みに忙しい。ここで言う人並みとは、級友と同程度の意味。旧友よりは少しだけ忙しいかも知れない。頑張れ日本のサラリーマン。

 プログラムを書くようになって、なんだかタイピング速度が落ちたような気がする。具体的には、ミスタイプが増えた。代わりに英単語に固有の文字列には馴れ始めている。switchやbreakなど。日本語だけをタイプするような状況下では、c、x、v、qなどのキーは殆ど使わない。それらを使うようになって、バランスを取っているのだろうか。そういえば母音の小文字(ぁ)なんかは、LAと打つ方式と、XAと打つ方式がある。みんなどっちを使ってるんだろうか。どうでもいいだろうけど、自分はLA方式。「じゃ」はJYA、「ふ」はHU、「うぃ」はWIが理想だが、自然とULIと打つ場面も多い。ちなみに、「じゃ」と「ふ」はJHA、FUとも打てる。これはトリビアなんだろうか。

 「肉体がする行為はいずれも小事だ。トゥリビアルだ」と書いたのはやはり森博嗣です。綺麗な響きだと思うんですけどね、トゥリビアル。些細、微少なこと、転じて自明であること、などの意味。「先生にとってプロポーズなんて単語は、論文で新しい手法を提案するようなときにしか使わないんだろう」も同氏です。ああ・・・読んでないな最近。と言いつつスカイ・クロラとナ・バ・テアを五日で完読。再読した感触では、森博嗣はS&MシリーズやVシリーズなんかの方が長く楽しめる。まあそれだけで二十冊なんだが。

 このHPはライブドアを応援します。と書こう書こうとしているうちに、社長が逮捕されてしまった。応援というか、ライブドアに敵対した人物、機関等が、拙者の苦手とするものを多く含んでおったという理由が浮かんでおるだけなのだが。堀江さんは、なんだかんだで特に間違ったことは言ってなかった気がするのだが。知らない人に株を買われたくないのなら上場なんかしちゃいけない。当たり前ですね。乗っ取るだとか、何を言っているんだろう?有り得ない話ですが、フジテレビを買収しようとしたのがマイクロソフト社であったなら、一瞬で勝負はついていたように感じる。上場っていうのは、そういうことでは?要するに世間を騒がせていたのはライブドアに敵対した側なのであって、世論をかき回しながら情報操作していたに過ぎない。メディアの在り方を変えてくれると、少し期待しておったのだが。

 友人のツテで、自主制作映像作品に出演要請。主演。撮影は二月後半。こういうのって、あんまり詳しく言わない方が良いんだろうか。十分間長回ししながら街中を練り歩いたりするらしいです。ああ、言った。ロバの耳だ。

 ここ一年は、感覚基地立ち上げから撮影に卒研にバイトと結構うろうろして、さらにIEEEの端子がなかったもんで自分で作品を撮るってことはなかったけれど、まあ適当に回すだけ回してみようか、という感情が沸いたり沸かなかったり。学校のPCに端子があるので、そこで取り込んでDVDにでもデータで焼いて持ち帰って調理という形になるか。現在は休部処分中の映画研究会(実は奈良高専にそんな同好会が)なんですけど、なにやら会費が余ってるらしい。それを使わなければならんのだ。テープ買って貰おうかなぁ、と。

 作品じゃなくて、ホームビデオみたいなんでも、とにかく卒業までに映像残してみたら、後で良い感じに恥ずかしいんじゃないかなぁ、と。あとね、あれやりたいんです。彼氏彼女の事情(庵野監督)のエンディングのパクリ。自転車にでもDV乗せて、ゆっくり駅から学校まで歩いてさ。学校内も荷台か何かで撮れたらいい。それを早回ししながら、「探し物はなんですかー見つけにくいものですかー」ってBGMで。個人使用での他愛ないパリディーが駄目だって言うんならその理由を拙者が納得できるようにメールで送ってくれ。デジスタだって放送事故を名目にドラえもんの画像やら上映してたじゃないかよー。天下のNHKがよー。

 というわけで、協力出来る人、映画研究会の会員だったって人、コバヤシが何かやろうと言っておると脳裏に留めといてください。こっちだってしばらくはそんな余裕ないけど。




一月十八日(水)

 こっそり更新され続けている、ビデオメモのコーナー。ごりごりに拙者の好みに偏っておるので役に立たぬこと山のごとく。

 東大で学んだ卒業論文の書き方
 進行状況としては、結果が出てないのに考察してる。謝辞が短い。いや、いいんだけど。

 十七日は、ビジュアルアーツに出向いて、去年末に撮った映画のアフレコ。アフレコ室とかいうやつに侵入。あれはテンション上がるね。完全防音の監視室みたいなところで、画面があって、マイクがあって、マイクの前にはストッキングみたいな網があって。そして自分がやるんだってことに気付いてテンション下がるね。公開は二月末だそうな。優秀作は動物園前の映画館で上映だってさ。どの監督が選ばれても知り合いなので、見に行きたいところではあるけど、どうなんだ。どうして学校終わっても予定が詰まってるんだ。理不尽な。そんなこんなで今日は奈良先端大でユビコン説明会。

 アドビのイラストレータ、やっぱりすごいね。シェアウェアってすごいね。GIMPは使う気になれんしなぁ。Linuxに標準で入ってる図書きソフトがなかなか使えそうだったのだけれど、でも論文書くのはワードなわけで、二度手間で断念。あー時間かかるわー、図。

 プログラムは、高速フーリエ変換ができずに困ってる。っていうかフーリエ変換せずとも周波数は求まるわけよ。でも指導教官様はフーリエ変換をごり押しするんです。理由がわからん。で、今日、指導教官様が研究の進展具合を聴いてきた。

桐(教官)「どないー?」
僕「FFT(高速フーリエ変換)ができないんすよー」
桐「あーフーリエ使わんでもええねんけどなぁ。使いたいなぁ」
僕「そうっすか」
桐「なんか、かっこええやん。FFT」

!!??

かっこよさ!?
かっこよさなの!?

 彼の「なんか、FFTとか、かっこいいから」という理由で、僕は諮問会に呼び出されるかも知れないわけです。絶対質問されるじゃないかFFTの必要性。「ここはどうしてFFTを使ったの?」「かっこいいからです」と言えと。いや、そりゃあ傍聴の四年生なんかは大喜びでネタにするだろうけど。




一月十二日(木)

 ピチカートファイブというバンドについてはよく知らないのだけれど、ピチカートファイブというその名の響きは、とても好きだ。そういうことは、よくある。

 Wikiは意外と覚えなきゃいけないことがあって面倒なので、結局こちらへ。
 王様の裏庭 http://blog.livedoor.jp/masayashi39/

 そう、結局なんかよくわからん箱だけ作って飽きたんだったProcessing。いやー、さすがにアルファ版の方が良い感じっていうのはなんか、未来がないなぁ。とりあえず箱だけこっちでも公開。

 
 腹立たしいことに、どうしたって文字化けしやがるので、こっちに操作説明。
 マウスドラッグ:キューブ回転
 z,x:ズームイン、ズームアウト
 w,s,a,d:キューブの四方向移動
 c:キューブの透過(オン/オフ)

 JAVAの設定が可哀想な人は動きません。解決策は知らないので、検索するなり諦めるなり。
 APIとしてはかなり良いんだけどなぁ…春から暇だろうから、そのときにでも思い出そう。

 



一月十一日(水)

メモ


 「美容院ってのはどうしてあんなに大量にワックス付けるのかね」
 と彼女は
 三回くらい言った
 ベタつく髪を気にしながら

 三回くらい、だ!
 なんて透明だったのだろう

 うっすら青くて
 明滅していて
 夏で
 真っ昼間で

 16歳で
 18歳で
 17歳で

- - - -

 結構仲の良かった
 良い意味で悪友だと云えた友人が
 知らぬ間に結婚していたことを知ったとき
 友人と奥さんと 並んだ二人に向かい合ったとき

「うわーなんか知らんが嬉しいなおい」
「いや、ほんまに嬉しいわ。おめでとう」
「実家住んでるん?マジで?なんか贈る何か。洗剤とか」
 と言ったとき

「ものすっごい小さい靴下とか贈るわ。こんぐらいの」
 と言ったとき

 成人した
 にこにこしながら
 俺は

- - - -

 別に、“人に成った”とは思わない
 昔から金八先生は嫌いだった




一月十日(火)

 成人式のこと。
 朝九時から夜九時まで、十二時間呑み続ける。結果、あんまり覚えてない。午前は成人式、夕方から中学校全員で同窓会みたいな感じだったのだけれど、式はトイレ行ってる間に国歌斉唱やら偉い人の挨拶やら終わっちゃってるし、同窓会が始まる頃には限界を超えておったのでみっともないくらいの絡み酒を披露しておったことぐらいしか。いやーきもかっただろうなーこの二十歳。まあそんなもの。成人式なんてそんなもの。
 しょっぱいメンバーが集まってたので二次会は拒否してローソンでおでん買って友達介抱しながら帰る。少しだけうらぶれた気分になる。

 卒論なんてものを書き始める。これと言って何もない授業再開。

 



一月七日(土)

メモ。

「だってカフェオレ無かったんだもん」

「だからってどうして生協牛乳なんですか」

「カフェオレなんて半分は牛乳じゃん」

「メインはコーヒーの方でしょう、どう考えたって」

「あーもう!水あげるじゃない!水!」

「いりません。いいですよもう牛乳で」

「なんだよー。ほーらほら、間接キスだぞー」

- - - -

 夫を亡くした通い妻と
 現実を見た少年と
 明るい根暗の女子高生と
 腹を空かした黒猫と

 出会って
 別れて
 振り返る

 そんな日は滅多にやって来ない
 そんな日は来ない
 でも明日にでも そうなりそうな
 そんな気がしてる

- - - -

「空気って、原子とか分子とかそういうやつの集合体なわけじゃないですか」

「え? ああ、うん、そう、たぶん」

「当然、唇にも空気はくっついたり離れたり漂ったりしてるわけじゃないですか」

「うん。うん?」

「結構な確率で、一緒にいるだけで間接キスなんですよ。僕らは」

「うわ!うっわ!やらしー!」

「やらしくない」

「やらしー。やーらーしー」

「ニヤニヤすんな」

- - - -

 振り返らないのは
 振り返りたくないから なのか
 後ろなんて特に気にならないから なのか

- - - -

 大竹しのぶと結婚する夢を見た

 大変だった

- - - -

 今週の私の気分はこんなもん
 そう言った彼女の
 開いた胸のハッチから
 15センチくらいの小型ロボが
 ビックリドッキリメカみたいなのが
 いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい




一月四日(日)

 日記を書くまで、その日が何曜日か気づけません。おめでとう、とか言った方が良いんだろうか。全く季節感の訪れないこのサイトです。意識せずして、背景も夏ですね。

 年が変わった瞬間は、急にエヴァンゲリオンを見たくなったのでハッシュを登録してました。作業に熱中しておったので、2006年を自覚したのは0時14分のことです。それだけはよく覚えている。一月一日は店がお休みだったので、お出かけしました。決して初詣には行かない。いや、結果的にはお参りしたけれど。初めて発見したお寺で。

 聞くたびに忘れるので、今年の干支が未だによく判ってませんが、ハイロウズが休止しますね。大事件だが、なんとなくサッパリしてて、気持ちが良いというか、歯切れが良いというか。最後のベストアルバム、ダウンタウンの松本氏がCMを担当していました。ブルーハーツからハイロウズで、ヒロト(Vo)とマーシー(g)のコンビは二十年くらい活動してるわけだ。うわ、ほぼ同い年。アルバムも二十枚くらい出てるなぁ。今後、忌野清志郎ぐらいの位置に立って貰えると嬉しい。奥田民生や甲本ヒロトといったメロディメーカーがいなくなってって、どうなるんだろうなぁ。どうもならないとも思うけどなぁ。

 SPARTA LOCALS(スパルタローカルズ)ばかり聴いている。なんだろうなぁ、すごいハマってしまった。ナンバーガールやくるりを連想する不協和音に読めないけど気持ち良くて気持ち悪いビート、フィッシュマンズみたいになったかと思ったらバックホーンみたいにもなる、よくわからんボーカルとか、なんか連想するバンドがすごく多い。アルバム四枚出しててまだ無名だけど、この適度に気持ち悪くて変態的なメロディラインは才能感じてしまうなぁ。すごく、演奏を聴かせてくれますね。演奏が聴きたくなるバンドって、あまりない。と言った具合で、べた褒め。人に音楽を勧めて同意を得られたことがないんですが、気になる人はどうぞ。公式から視聴できるんで。http://www.spartalocals.com/
 本当はむちゃくちゃ根暗なんだけれど、ぐだぐだぐだぐだと人生とか男とか女とか生活とか、必要もないのに考え続けた挙げ句、「これはもう馬鹿になるしかねぇわなー」と、ポップなメロディに悲しみを乗せて歌ってる、みたいな感触がする。そういうのが大好きみたいだ。